ブルガリCEO「次世代の顧客攻略へデジタル駆使」

2019/2/10
ブルガリのジャン-クリストフ・ババンCEO
ブルガリのジャン-クリストフ・ババンCEO

若者のブランド離れをいかに食い止めるか――。海外の有名ブランド各社は話題づくりに加え、顧客との新たな関係構築に心血を注いでいる。なかでもイタリアの宝飾品、ブルガリはブランドの「アンバサダー(大使)」に木村拓哉さんの次女でモデルのKoki,さんを起用したり、活躍した女性を表彰する大規模セレモニーを開催したりするなど、日本での取り組みに力を入れる。デジタルも含めた新たなコミュニケーション戦略で独自の展開を進める最高経営責任者(CEO)、ジャン-クリストフ・ババン氏に手応えを聞いた。




――ブランド消費に関心が薄いといわれる次世代に向けて、ブルガリは若手アンバサダーの起用を重視しています。

「宝飾品を購入するのは卒業記念やブライダル、昇進、結婚記念日といった人生の大切な節目だ。そこでは信頼されているブランドでなければ顧客に選んでもらえない。我々は情熱をもって従来の顧客をフォローしているし、次世代にとっても重要なブランドでありたいと思っている。その双方の思いを示す日本市場でのブランドの顔をずっと探していた。ジュエリーアンバサダーとなったKoki,さんはうってつけの人材だ」

■日本法人が発案「活躍する女性アワード」

――昨年末には活躍した女性をたたえる「ブルガリ アウローラ アワード2018」の授賞式を東京で開催しました。

「アウローラアワードは文化、芸術、社会貢献、スポーツなど各分野で活躍した女性10人を選出する。昨年が3回目で作家の林真理子さんや建築家の妹島和世さん、女優の杏さんらが受賞した。女性を顧客に持つブルガリでは常に女性のみなさんに何かお返しをしたいと考えている」

「そもそもブルガリはジェンダーイコーリティー(男女格差の是正)に大きな価値を置いている企業。女性役員の数はイタリアの企業の中でも有数だ。実はこのアワードは日本法人が提案したアイデアで、本社も賛同した」

「アンバサダーに起用したKoki,さんは、顧客の裾野を広げたいブルガリにとってうってつけの人材だ」

■若い世代にアピールしたい

――世界的に若い世代には高級ブランド消費に消極的な傾向がみられます。

「若い世代に向けたアンバサダーの起用で、コンテンポラリー(現代的)なブランドだということをアピールしたい。ブルガリはラグジュアリーブランドとはいえ、決して手の届かないものではない。スマートフォンを次々と買い替えられるのであれば、ペンダントや指輪だって購入できると思う。ジュエリーは古くなることはないのだから」

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