●ステップ2:自己紹介の目的を設定する

相手にどのように思われたいか、どう演出するかを設定します。私の場合は図1をご覧ください。「(1)お笑い芸人として実績がある(2)ビジネスとしても成果をあげている」と設定しています。

図1

●ステップ3:流れに沿って5つの項目を書き出す

【ツカミ】漫才同様に最初はクスッと笑える程度で大丈夫。そもそも自己紹介で爆笑を取ることは絶対にあり得ません。笑いは雪だるま式に大きくなっていくものだからです。

【ディテール】失敗談などから愛されるキャラクターであることを提示します。目的によって話の内容は変わります。どんな人物だと印象付けたいかが重要になります。

【実績】具体的な事例、実績などを紹介し信頼を得ます。私の場合、元芸人の印象を払拭するため、ビジネスマンとしての実績を多めに話します。営業の場面では語りすぎると「自慢が長いな」と思われかねないのでご注意ください。

【やりたいこと】実現したい未来、目指すビジョンについて話をします。一方的に伝えるのではなく、共感を得ることを心掛けます。仕事の話でなく、家族や友人への思いでも構いません。

【拍手】終わり良ければすべてよし。自分から拍手をして全体を巻き込みます。営業の場面では、「何かご質問はありますか」と一言添えると効果的です。

続いて、兄の場合です。まず「面白く人格的にも信頼できる人物」と目的を設定します。

【ツカミ】見た目は怖そうとよく言われるのですが、実は看護師をやっています。(怖そうなのに仕事は白衣の天使であることからギャップを演出します)

【ディテール】看護師になるまでに非常に苦労しました。実は、転職を繰り返し34社ほど経験しています。(この話をした時点で聞いてる人の頭に「?」が浮かび、兄への興味度合いが一気に引き上げられます)

【実績】実は、看護師になる前は塾の経営者も経験しました。人が成長していくことや、未来が切り開かれていく様子が本当にうれしくて夢中でやりました。(仕事のやりがいや、自分の興味ポイントを伝えることで人柄を印象付けます)

【やりたいこと】今は看護師という仕事にやりがいを感じています。このすてきな仕事を目指す人の支援をしたいと思い、改めて経営の道にも踏み出したいと考えています。(これは例えばの話です。未来をしっかり見据えて進もうとしていることを伝えます)

いかがでしょうか。最後に1つポイントをお伝えします。フォーマットをもとにエピソードを作る時には1つの項目につき、2つ以上のエピソードを作ってください。相手の反応を見ながら、どこまで自分のエピソードを話すかを判断してください。この引き出しが多いほど、相手との距離を測りながら、自分への興味を高めることができます。

ぜひ一度、お試しください! それでは次回もお楽しみに~。

中北朋宏
浅井企画に所属し、お笑い芸人として6年間活動。トリオを解散後、人事系コンサルティング会社に入社し、内定者育成から管理職育成まで幅広くソリューション企画提案に携わる。その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者となり、制度設計や採用などを担当。2018年に人材研修コンサルティングなどを手掛ける株式会社 俺を設立し、社長就任。

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