ゲームなどの趣味もない人はどうしたらいいでしょう。川西さんは「身近なことを中心に計画を立ててみてはどうか」とアドバイスしています。1日目は休養、2日目は掃除、3日目は買い出し……というふうに「休みの前にリストを書き出す」と、漫然と過ごしてリズムを崩すことが少なくなるそうです。

もともと、日本人の休みは国際的にみて異色です。欧米では休みの大半を自分で時期を決める有給休暇が占めますが、日本では祝日など時期を決められた休暇が中心です。川西さんは「決められた休暇をいかに自分の時間に切り替えるか、という心持ちと準備が重要だ」と話しています。

溝端幹雄・大和総研主任研究員「地方ほど休日も仕事」

日本人の休み方にはどんな特徴があるのでしょうか。大和総研の溝端幹雄主任研究員に聞きました。

――国際的にみると日本人の休みは少ないのでしょうか。

溝端幹雄・大和総研主任研究員

「2016年度の年間休日数を比較するとドイツの139日、英国の137日などに対し、日本は129日だった。とりわけ日本で少ないのは、労働者が主体的にとる有給休暇だ。割り当てられた休暇日数が少ないのに加え、欧米の取得率が80%超に対し、日本は50%程度にとどまっている。ただし日本は祝日や振り替え休日が比較した国よりかなり多く、有給休暇が足りない分を補っているといえる」

――4月末からの10連休では何が予想されますか。

「データから見ると、性別や住んでいる地域によって休みの日の行動は異なる。総務省の統計から分析すると、男性は仕事が休みの日になるとテレビやラジオ、新聞・雑誌の視聴時間が約100分増える。対して女性は家事にかける時間が約100分長くなる。共働き家庭が増えるなかで、女性に家事の負担が偏っている可能性がある」

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