2019/1/17

女性管理職が語る

私も技術職の主任時代、全新築住宅を高断熱住宅にシフトさせる目標の実現に向け、企画立案や技術交渉をし、営業や生産部門と合意しながらコストを抑えて製品化する経験をした。「困難があっても成し遂げることができる」実感を得た。まさに、自ら考え行動し、この実感を得て危機対応力を取得するのが、ウィメンズカレッジだ。

「実力が無いので任せられない」から「実力をつけて登用し任せる」に方向転換する。これまで男性社員にOJT(職場内訓練)でやってきたことを、その機会が無かった女性社員に行う。このような活動が世の中に広がれば、日本が成長する原動力になる。

ウィメンズカレッジは別の狙いもある。厳しい研修を乗り越えた者同士の強靱(きょうじん)なネットワークと、後輩がカレッジを目指すという縦のつながりだ。管理職への意欲や働きがいが連鎖していくのだ。

国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)の目標5に掲げられている、誰一人も取り残さないという「ジェンダー(文化的社会的性差)の平等」の実践にもなる。

6年後の25年には大阪で国際博覧会(万博)も開かれる。今年のW20開催で女性活躍に弾みをつけ、「いのち輝く未来社会」を描く大阪万博では女性をはじめとする多様な人材が活躍する日本を世界中に発信できればと希望に胸が高鳴る。

こたに・みき
 1988年積水ハウス入社。住宅設計などを担当。92年に1級建築士の資格取得。2004年開発部課長、14年経営企画部ダイバーシティ推進室部長、18年CSR部長。

[日経産業新聞朝刊2019年1月10日付]