女性活躍、弾みつける年に 「任せられない」を打破積水ハウスCSR部長 小谷美樹氏

小谷美樹・積水ハウスCSR部長
小谷美樹・積水ハウスCSR部長

管理職として活躍する女性が仕事やプライベート、働き方への思いを自らつづるコラム「女性管理職が語る」。女性管理職が交代で執筆します。今回は、積水ハウスCSR部長の小谷美樹氏。6回目の登場です。

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2019年が幕開けした。今年は20カ国・地域(G20)首脳会議の大阪開催が6月に予定されており、その組織体の一つで女性に関する政策提言をする「ウィメン20(W20)」の会合が、外務省主催の国際女性会議「WAW!」と同時開催される。女性活躍に目が離せない年である。

また、今年は03年に内閣府が定めた「あらゆる分野で20年までに指導的位置に女性が占める割合を少なくとも30%程度にする目標」に王手をかける年になる。しかし、日本の管理的職業従事者に占める女性の割合は17年で13.2%(総務省調査)というのが現状だ。

先日、ある女性活躍の講義に登壇させていただいた時の質問で「上司が『女性には部長以上の重要な仕事を任せられない』と言っている」とお聞きして、まだそんな会社があるかと驚いた。ふと、私がダイバーシティ推進室へ転勤した14年を思い出した。企業が成長するには多様な視点をイノベーションに生かすことが経営課題であり、最初の仕事が女性管理職の登用だったのだ。

当時、当社も本社部門には女性管理職がいたが、営業の最前線ではまだ少ないのが現状だった。責任者に女性管理職を登用していない理由を聞くと、「経営視点の不足」と「危機を乗り越える対応力の不足」との答え。そこで社内に設けたのが、女性管理職候補者研修「積水ハウス ウィメンズカレッジ」だ。

本部長の推薦を受けて選抜した管理職候補の定員20人に2年間の研修をする。1年目は経営視点、2年目は自分の部署の経営課題を解決し危機対応力を習得して、経営層に問題解決の成果を発表する。これを5年間続けた結果、実力をつけて管理職に登用され、積水ハウス単体の女性管理職の数は約2倍になった。

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