老舗12代目が語る 「西陣織はジュエリーだ」「細尾」細尾真孝常務に聞く再生未来図(上)

2019/1/17
西陣織の老舗「細尾」の12代目、細尾真孝常務
西陣織の老舗「細尾」の12代目、細尾真孝常務

京都の西陣織を海外展開し、欧米のメンズスーツの素材としても供給している「細尾」(京都市)。江戸時代から続く老舗が今、挑むのが日本のクラフトマンシップ(職人の技巧)のアピールだ。東京・銀座のミキモトホールで現在開催中の「日本の美しい布」展では、古くから伝わる全国25カ所の染織産地を紹介、インスタレーションを駆使し立体的なアートを披露している。「着るジュエリー」を掲げ、西陣織の再生を目指す同社12代目の細尾真孝常務に聞いた。

>>(下)「西陣織の宇宙服も夢じゃない」 老舗12代目の挑戦

――開催中の「日本の美しい布」展(1月27日まで)では全国を巡って撮影した糸が布になるまでのプロセスや、録音した織機の響きなどで臨場感を演出しています。

約3年かけて全国の伝統的な産地の写真約5000枚を撮影しました。今回は山形の紅花染、新潟の越後上布、京友禅、鹿児島の大島紬(つむぎ)、沖縄の芭蕉布などを紹介し、作業中の現場で実際に織機の動いている音も録音させてもらいました。

トヨタが「豊田自動織機」からスタートしたように、機織りは日本のもの作りの原点だと思っています。会場では実際の織機に9000本の糸を通してスクリーン化し、それぞれの地域ならではの歴史と風土に育まれた織物の映像をインスタレーションで紹介。織機そのものの音がBGMになっています。

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