光と影の競演 冬こそ必見の暗夜に浮かぶ城10選

NIKKEIプラス1

6位 高知城
(高知市) 320ポイント
キャンドルで幻想的に、夜の魅力発信

大阪城、高田城(新潟県)と並び、夜景観光コンベンションビューローが認定した「日本三大夜城」の一つ。「天守へ上る道からの城壁や、上りきって見える天守と夜景のコラボレーションが見事」(丸々さん)

冬は城のライトアップとは別にキャンドルをともした幻想的なイルミネーションも行われ、「夜の城の魅力を発信し続けており、ハズレのシーズンがない」(有金さん)。観光客へのもてなしの精神が強く、「地元の有志がライトアップを始めたという由来も興味深い」(小和田さん)。

(1)とさでん交通、高知城前駅からすぐ(2)http://kochipark.jp/kochijyo/

6位 会津若松城
(福島会津若松市) 320ポイント
雪化粧が伝える往時の姿

別名、鶴ケ城。冠雪した山並みを背景に光に包まれる城は息をのむ。「雪化粧した姿は往時を伝え、雪が最も似合う城」(丸々さん)との声も。ライトが消えた後も「積もった雪の効果で十分鑑賞できる明るさ。モノトーンの雪国ならではの世界が広がる」(丸田さん)。

伝統工芸品を使った2月の会津絵ろうそくまつりでは「ろうそくが生む暖色の光と、天守を照らす寒色の光が幻想的な世界を作り出す」(いなもとさん)。「不定期で行われる様々なテーマのプロジェクションマッピングもカラフルで美しい」(横倉さん)

(1)JR会津若松駅からバスで約20分(2)http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html

8位 彦根城
(滋賀県彦根市) 310ポイント
月に照らされ、落ち着いた装い

琵琶湖に程近い高台に立つ国宝の城。遠くからも夜景が望め、「近くのホテルからもライトアップされた天守を見ることができる」(小和田さん)。下屋敷の庭園や内堀・中堀などが約400年前の築城当時の姿をとどめている。「大きな石垣や堀のライトアップも美しい」(小塩さん)

月に照らされた天守は昼間と違う城本来の落ち着いた装いに変わる。「小ぶりでスタイリッシュな天守だが、雪化粧をした姿は凜として美しく、優美とは違う表情を見せてくれる」(萩原さん)

(1)JR彦根駅から徒歩約15分(2)http://www.hikoneshi.com/jp/castle/

9位 熊本城
(熊本市) 270ポイント
ライトアップが再開 勇壮さ引き立つ

16年の熊本地震で甚大な被害を受け、修復作業が続いているが、夜のライトアップが再開され5人の専門家が推した。3日にも地震があったが、被害はなかった。「街から見上げる城はいつも温かく力強い」(宮嶋さん)。「黒を基調とした、どっしりと構える城は重厚感と美しさにあふれる」(中村さん)

「澄んだ空気に包まれ、ライトアップされた宇土(うと)櫓(やぐら)はより勇壮さが引き立って感じられる」(萩原さん)。熊本市役所の展望フロアからも城を眺望できる(午後10時まで)。

(1)熊本市電、熊本城・市役所前駅からすぐ(2)https://kumamoto-guide.jp/kumamoto-castle/

10位 竹田城
(兵庫県朝来市) 210ポイント
山の中に浮かび上がる「天空の城」

兵庫県の山間部にあり「雪景色に染まる冬の城郭はまさに絶景」(山田さん)。雲海に浮かぶ姿が有名だが、夜は「石垣がライトアップされ、山の中に浮かび上がる姿は『天空の城』そのもの」(有金さん)で、1位に挙げた選者もいた。「天守閣はないが、山頂一面に広がる石垣の跡は重厚で、眼下の光と月明かりが似合う」(丸々さん)

4日から2月28日までは登城禁止となるため、雪景色を見るには竹田城からJR竹田駅を挟んで反対側にある立雲峡から眺めるのがおすすめ。天候には十分注意したい。

(1)JR竹田駅から立雲峡までは車で約10分(2)http://www.city.asago.hyogo.jp/takeda/

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ランキングの見方 数字は選者の評価を点数化。施設の名前(所在地)。(1)交通手段(2)情報サイト。写真は1、2、3、5位尾城徹雄撮影。4位弘前市、6位高知城管理事務所、会津若松観光ビューロー、8位彦根観光協会、9位熊本城総合事務所、10位朝来市商工会の提供。

調査の方法 全国の城郭の中から専門家の協力で夜景が魅力的な30施設をリストアップ。冬の夜に美しい景観を楽しめる城で、観光地としての魅力も加味して、専門家11人がそれぞれ1~10位を選定。編集部で集計した。

今週の専門家 ▽有金淳(いこーよ感動体験プレゼンター)▽いなもとかおり(観光ライター)▽小和田哲男(日本城郭協会理事長)▽小塩稲之(日本観光文化協会会長)▽中村勇太(日本夜景オフィス社長)▽萩原さちこ(城郭ライター)▽丸田あつし(夜景フォトグラファー)▽丸々もとお(夜景評論家)▽宮嶋康彦(写真家)▽山田阿友美(KNT―CTホールディングス国内旅行部)▽横倉和子(日本旅行総研研究員)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年1月12日付]

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