楽天対アマゾン、ヤフオク対メルカリ 利用者数が逆転

日経クロストレンド

スマホからの利用者も減少しているヤフオク

続いて、ヤフオク対メルカリについて、スマホからの利用者数推移を見ていく。18年1月時点ではヤフオクが1851万人、メルカリが1593万人とヤフオクが250万人超リードしていた。それが双方ともにアップダウンを経て6月にはメルカリが1751万人、ヤフオクが1609万人と逆転。以降メルカリはヤフオクを上回り続け、10月のスマホ利用者数は1800万人を超えた。

スマホでメルカリ利用者がヤフオク利用者を逆転

グラフを見ると、双方の1月の利用者数と10月の利用者数がクロスしてほぼ入れ替わった格好だ。すなわち、ヤフオクはスマホからの利用者数が減少傾向にある。多くのネットサービスが、利用者のスマホシフトによって、パソコン利用者数が微減、スマホ利用者数が横ばいから微増で推移しているのに対し、ヤフオクはメルカリ伸長のあおりを受けて停滞期に入っている。

「Facebook」「Twitter」「Instagram」のスマホからの利用者数推移についても調べてみた。Facebookは18年1月の4300万人から10月は4900万人へ13.9%増加。Instagramは2727万人(1月)から3229万人(10月)へ18.4%増加した。一方、Twitterは、3787万人から4067万人と7.4%増で、やや伸び悩んでいる。

InstagramとFacebookが利用者を伸ばす、Twitterは足踏み

Instagramは男性利用者数が1112万人から1345万人へ21.0%増、40代以上の女性が768万人から930万人へ21.1%増えており、全体の増加ペースより高い。Instagramは当初、20~30代の若い女性から人気に火が付いたが、男性と中高年女性にも着々と広がっていることがうかがえる。

18年にSNS周辺ではやったサービスが動画アプリ「Tik Tok」だ。音楽に合わせて15秒までの動画を撮影・投稿できるアプリで、10代の若者を中心に人気を集め、「日経MJヒット商品番付」の横綱に選ばれ、「ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされた。

下半期に急伸したTik Tok

Tik Tok利用者数は、5月まではニールセンのスマホ視聴モニターに占める利用者が少数で推計が難しかったが、6月の53万人から9~10月は120万人を超える規模に急伸している。ニールセンのモニターは18歳以上であるのに対し、Tik Tokは18歳未満の利用者が多いため、実利用者数はこの数値よりもずっと多い可能性が高い。今後の普及は、Instagramのように利用者のすそ野が広がるかどうかにかかっている。

(日経クロストレンド 小林直樹)

[日経クロストレンド 2018年12月28日の記事を再構成]

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