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次世代リーダーの転職学

それでも転職面接は「最初5秒の印象が10割」のワケ 経営者JP社長 井上和幸

2019/1/4

採用時には、逆の意味で「最初の印象の(異様な)良さ」には注意を払うべきなのです。直近で短期の離職や転職を繰り返している人については、特に気をつける必要があります。

■第一印象はこうして改善する

面接では口調や話の早さなどの聴覚情報も重要だ。写真はイメージ=PIXTA

では、どうすれば第一印象を良くできるのでしょうか。

前述の「メラビアンの法則」では、初対面の人についてどんな情報を優先して判断しているかについても調べています。その結果、「話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%」だったそうです(「7-38-55のルール」といわれる)。ここから第一印象改善への具体策が得られます。

(1)視覚情報をコントロールする

まずは第一印象の55%を占める視覚情報を良くするように努めましょう。明るい表情、活力ある雰囲気は、自分の気持ちをしっかり引き上げることで誰でも生み出せます。笑顔を意識し、相手への好意的な態度に努める、話す際にジェスチャーを交えるといったことも重要でしょう。また、正しい姿勢や清潔感のある身だしなみなど、当たり前のこともおろそかにしてはいけません。

(2)聴覚情報をコントロールする

次に38%の影響がある聴覚情報です。ここでいう聴覚情報とは、話の内容ではなく、声のトーンなどの話し方を指しています。視覚情報と同じく、明るく話す、活力ある強い声音を出す。また、笑顔で話す、相手の目を見て話すなど。印象を左右するものとして、早口にならない、伝わりやすく聞き取りやすいトーンで話すといったことも重要です。自分では気づきにくい部分でもあり、こうした点で損をしている方が非常に多いと感じます。

(3)7%の言語情報もぬかりなく

視覚情報と聴覚情報で93%決まってしまう訳ですが、かといって言語情報をおろそかにしてよいわけではありません。大事なのは、話の内容が視覚情報や聴覚情報と合致しているか。例えば、見た目や話し方はエグゼクティブそのものなのに、会話の内容が幼稚では、逆に印象評価を著しく損ねます。そもそも、面接相手に内容がしっかり伝わっているか、独りよがりで話していないかといった部分にちゃんと気持ちがいく人かどうかは、あなたの印象を大きく左右します。

転職の成功に必須 『デキる人』と思わせる5つの裏技」でお話ししたことも含め、面接の際には「ドアが開いた瞬間に、勝負が決まる」つもりで、外見も内面もしっかりセットアップして臨んでいただければと思います。皆さんにとって、新たな道が大きく開ける2019年になることを祈念しています。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。次回は1月11日の予定です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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