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なぜ外資金融の新卒は1000万円もらえるのか? 理系学生のための企業研究(5)

東北大学特任教授、人事コンサルタント 増沢隆太

2017/2/3

「企業研究」といえば、会社の財務情報で売上高や利益、ナントカ率のようななじみのない経営数値を見て、会社の良否を見通す神通力のようなものを想像するかも知れません。しかしそれはマンガやフィクションの世界です。

財務情報の最低の基本

本稿では財務情報の読み解き方より、仕事の仕組み理解を優先して説明してきましたが、もちろん財務情報として表記される経営数値はそれぞれ意味があります。数学センスの高い理系学生は、実は財務情報との相性が良いので、しっかり勉強すれば今後会社で活躍する際にも非常に有効で、なおかつおもしろいと感じるものだと思います。

今回は最低の基本である、売上、原価、利益、株価だけ一言で説明します。これまた本稿は全編を通じ、経済・経営学的知識付与をするためのものではなく、就活で最低限認識すべきエッセンスとしての解説であることを再度お断りします。学問的定義はご自身で必ず確認ください。

売上:その企業が販売する商品(有形財)やサービス(無形財)の対価として受け取る金額

原価:販売する商品・サービスの製造や調達(仕入)に必要なコスト

利益:売上から原価を引いた残り

株価:株式を上場(じょうじょう)している公開企業の価値の時価。株式市場が開いている間、常に取引状況で変動する。株式公開企業以外の株は一般の人は買うことができない。

売上=原価+利益

以上、理系学生にはきわめて簡易な足し算引き算です。もちろんこの何倍ものさまざまな経営数値がありますが、もっとも基本となるのが売上と原価と、それで算出できる利益です。

給与と厳しいプレッシャーはセット

就活開始時の会社選びだけでなく、内定が出た後、特に複数の内定を得た場合、どの企業に入社するかを決めるという、うれしい悩みもあります。そんな時に気にする人が多いものに初任給があります。

初任給の金額はほとんどの企業が公開し、また就職情報サイトなどでも開示していることが多いのですぐわかります。だいたいの相場があり、特に業界によって高めだったり安めだったり、また企業規模によっても違いがあります。

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