酒類・飲料メーカー(下) 過酷な新製品サバイバル、海外進出も学生のための業界ガイド2017(7)

2016/12/19

「日経カレッジカフェ」では皆さんの就職活動の参考になるように、業界研究を連載しています。主に酒類メーカーを紹介した前回に続き、今回は飲料メーカーを紹介します。

飲料は「センミツ」?

非アルコールの飲料市場はどうでしょうか。中心となる清涼飲料の国内市場規模は約4兆円といわれ、猛暑になると販売は伸びますが、中長期的には大きな伸びは期待できない成熟市場です。半面、新製品はパッケージのデザイン変更も含めると年間2000を数えるほどで、食品では最も多い分野です。ただし、コンビニやスーパーの限られた棚を定番商品も含めて争うため、「センミツ」(1000の新製品中、ヒットするのはせいぜい3つ)といわれるほどのサバイバル競争を繰り広げています。それだけヒットを生むのは難しい市場です。

飲料トップはコカ・コーラグループ。グループ全体の売上高は非公表ですが、販売数量は5億100万ケースで、国内清涼飲料市場の27%を占めています。飲料の主力販売チャネルである自動販売機の数でも首位です。同グループの形態は他の飲料メーカーとはかなり違います。看板商品の「コカ・コーラ」は米コカ・コーラ本社100%出資の日本コカ・コーラが原液を供給し、それをもとに地域ごとにあるボトラーが製品を生産・販売するコカ・コーラシステムと呼ばれる体制をとっています。日本コカ・コーラは他に製品の企画開発や広告などマーケティングを行っています。缶コーヒーの「ジョージア」、茶飲料の「爽健美茶」など日本市場専用商品も多数あり、売り上げ構成比では炭酸飲料を大きく上回っています。

ボトラーの再編進めるコカ・コーラ

最近では、生産・物流の合理化などを狙ってボトラーの再編が進んでいます。各ボトラーは独立企業で、日本コカ・コーラとフランチャイズ契約を結んでいます。10社以上のボトラーがありましたが、2015年に関東・東海の4社が合併してコカ・コーライーストジャパンが誕生、西日本で展開するコカ・コーラウエストも同年までに九州と四国のボトラーを買収しました。さらにこの東西ボトラーは17年4月に経営統合し、国内のコカ製品の約9割を販売するコカ・コーラボトラーズジャパンが誕生する予定です。(上)で述べたコカ・コーラとキリンの提携は、この新会社とキリンビバレッジにそれぞれのグループが出資するという形になりそうです。

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