ライフスタイルの時代 平成をエルメスが美しくした

MEN’S EX

“ラクさがラグジュアリーとエルメスが言い出した”

昨今一大ジャンルをなす「ラグジュアリースニーカー」だが、これの登場も平成。おそらく、’98年にエルメスが発表したスニーカーが端緒だろう。手仕事が感じられるそのデザインを手掛けたのは、シューズデザイナーのピエール・アルディ氏。彼は’90年にエルメスのメンズ/レディスシューズのクリエイティブ・ディレクターへ就任し、今なおその職務を務める。最新作の1つ、左の「スタジアム」は、ネオプレーンを用いた機能的なモデル。右の「スターター」は、軽やかなメッシュが印象的だ。上質なレザーとのコンビデザインに、独特の気品が滲む。

■SNEAKERS

スニーカーの格を上げる華麗なる異素材コンビ

左:伸縮性に優れるトワル・テクニック素材(ネオプレーン)をアッパーに用い、上質なカーフと組み合わせた「スタジアム」。モダンさが冴える一足だ。 12万7000円。

右:メッシュ地とシェーヴル・ベロア(山羊革スエード)を組み合わせた「スターター」は、さりげなくメゾンの頭文字で主張。 10万5000円(以上エルメスジャポン)

“いつの時代も遊び心がモチベーション”

ネックウェアと並び、エルメスにはジュエリーやアクセサリーにもファンが多い。船のアンカーチェーンに想を得てデザインされたブレスレットの名品、「シェーヌ・ダンクル」が誕生したのは1938年のことだが、昨今、再評価され、目にする機会が増えた。年齢を重ねるごとに、アクセサリーを身に着けることに躊躇するようになる男は多い。しかし、それでも身に着けたいと思わせる何かが、エルメスにはある。察するにその何かとは、気取らぬ純粋な美しさや、そこに込められた遊び心なのだろう。

エルメスのアクセサリーに、宝飾はかくあるべきという押しつけはない。たとえば、写真右のブレスレット「リプレイ」はステンレス製。「シェーヌ・ダンクル」をデフォルメしたデザインで2つのパーツの片方にはPVDコーティングが施されている。モダンで美しく、そしてユニークさに富むクリエイション--男はここに心惹かれ、胸を弾ませるのだ。

■ACCESSORY

エルメスならではのモチーフ使いが冴える

ブレスレット:左は、レディスのアイコニックなエナメルブレスレットのメンズ版「クリックHH」。中央のHを回すと開閉する、モダンな趣のモデルだ。右は名作シェーヌ・ダンクルのコマをアレンジしたデザインの「リプレイ」。インダストリアルな雰囲気に新鮮味が溢れる。 左から8万1000円、8万4000円。

カフリンクス:左は上記リプレイと同様、シェーヌ・ダンクルのコマをモチーフにした「ガーンジー」。右はシェーヌ・ダンクルの留め具がモチーフの「フリビュスティエ」。ともにパラジウムプレーテッドの煌びやかなボディに、控えめなアクセントカラーが品よく映える。 左から6万4000円、6万8000円。

タイピン:馬具製作からスタートしたエルメスの象徴的なモチーフ、クルー・ド・セル(鞍の鋲の意味)をあしらった、シンプルにして華やかな一品。 3万8000円(以上エルメスジャポン)

ブレスレットの傑作「シェーヌ・ダンクル」

最もコマのサイズが大きい、「シェーヌ・ダンクル」TGM。素材はシルバー。 17万5000円(エルメスジャポン)

※表示価格は税抜きです。

撮影/若林武志〈静物〉、彦坂栄治(まきうらオフィス)〈人物〉、武蔵俊介〈静物〉、久保田彩子〈静物〉、長尾真志〈取材〉、恩田拓治〈取材〉、荒金篤史〈取材〉、手塚 優(BOIL)〈取材〉、村上 健〈取材〉 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/松本 順(辻事務所) 構成・文/小曽根広光、伊澤一臣 文/吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、安岡将文、川瀬拓郎 イラスト/綿谷 寛 撮影協力/GOOD MORNING CAFE虎ノ門、EASE

MEN'S EX

[MEN’S EX 2019年1月号の記事を再構成]

SUITS OF THE YEAR 2019
男と女 ときめくギフト
Watch Special 2019
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