万年筆にカッター 2018は文具バージョンアップの年文具で振り返る2018年(納富廉邦のステーショナリー進化形)

引き出しの中に文房具などの定位置を作ることで、道具の出し入れ、片づけをスムーズにして結果作業効率を上げようという製品だが、それ以上に「自分の愛用品の形をした置き場所を自分の好きに作ることができる」というのが魅力だったのだ。

入れたいツールに合わせて、シートの上で試行錯誤しながら、定位置を作っていけるのがポイント。シートにブロックを差し込むだけの簡単さも魅力だ

以前からある、ウレタンやスポンジを切り抜いて専用の置き場を作るタイプでは、失敗が許されないし、使う道具が変わったらまた最初から作り直しになる。「かたづけマス」では、ブロック型のウレタンを穴が空いたシートに並べていくというスタイルにすることで、何度でもやり直せるようにした。そもそも道具の最適な位置なんて使ってみなければ分からないわけで、やり直せないと怖くてやっていられないような作業だったのだ。その意味でも、この製品の登場は大きかった。

段ボールカッターは新ジャンルになるか

文房具の新しいジャンルが登場したのかもしれないと思ったのが、「段ボールカッター」。これも不満を解消した製品だ。

段ボールを開けるのにカッターナイフを使っている人が多いだろうが、カッターナイフだと、切れ過ぎてうっかり中の荷物を傷つけてしまう危険がある。最近のように、とにかく通販などで段ボール箱を開ける機会が増えてくると、やはり専用の道具が欲しくなる。

ミドリの「ダンボールカッター」は、そういった状況の中で、出るべくして出た製品なのだと思う。セラミックの刃は指を切ることはなく、中の荷物を切るほど大きな刃ではないが、段ボール箱を閉じているテープは確実に簡単に切れる。

ミドリ「ダンボールカッター」。必要最小限の機能を備えたコンパクトな段ボールオープナーだ。860円

力を入れやすい形状ながら、コンパクトで場所を取らない。ひもを付けてどこかに下げておくこともできる。指などが切れるような刃ではないとはいえ、使わないときは刃を露出させないようになっているので安全性も高い。

力を入れやすい形状で、よく切れる。しかもセラミックの刃だから安全性も高い

同じような製品に、ゼブラの「マッキーワーク」がある。こちらは「マッキー」の愛称で知られるゼブラの油性マーカー「ハイマッキー」の細字の方のキャップに段ボールカッターを付けたものだ(記事「裏写りしない・消せるモデルも マッキー40年の変遷」参照)。

ゼブラ「マッキーワーク」。油性マーカーのトップブランド「ハイマッキー」の細字の方のキャップに、プラスチック製の段ボールオープナーを取り付けた製品。180円
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