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生き方

ストッパーをはずそう 思い込みに気づくと最初の一歩が出せる やる気スイッチを入れよう(37)

明星大学特任教授、JTBコミュニケーションデザイン ワーク・モチベーション研究所長 菊入みゆき

2018/7/19

「そんな有名企業、絶対無理」「就活、うまくいく気がしない」と思うのは、自分の行動をストップさせる「ストッパー」のせいかもしれません。ストッパーをはずすことができれば、無理と思うことができるようなったり、思いもしなかった結果を出せたり、もちろん就活もうまくいくようになります。

ストッパーがあると「もったいない」

■ストッパー1. 「劣等感による決めつけ」

「絶対、無理と思ったので」。大学3年の本山さん(仮名)は、あるインターンシップに応募しなかったことについて、こうコメントしました。確かに、人気企業で倍率も高そうでした。しかし、同じ学科の同級生2人は合格しました。本山さんは後悔しましたが、時すでに遅し。

本山さんは、「募集は、有名大学の人たちでいっぱいになると思った」そう。これが本山さんのストッパーのようです。有名大学の学生に対するコンプレックス(劣等感)があり、行動をストップしてしまったのです。可能性があったのに、ストッパーによって行動できないのは、非常にもったいないことです。

■ストッパー2. 「失敗を恐がりすぎる」~フィクストマインドセット(Fixed Mindset)

「失敗すると落ち込むから」「できないとイヤだから」と言って、初めからトライしないケースもあります。失敗したときのつらさや、まわりにバカにされるという恐怖がストッパーになるのです。失敗したときひどく落ち込むのは、「失敗」=「自分に能力がないことの証明」という図式が頭にあるからです。

明星大学経済学部の授業内プレゼンテーション大会・優勝チーム

この図式の裏側には、「能力は生まれつきのものだから一生変わらない」という考え方があります。ですので、失敗すると、自分の一生の能力を否定されたことになり、非常につらいのです。

一方、能力はどんどん変わっていくし伸びる、と考える人もいます。彼らにとって「失敗」は、イコール「成長のきっかけ」です。失敗してもひどく落ち込んだりはしません。恐がらずに、何度でもトライすることができます。「能力は伸びる」という考え方を、グロウスマインドセット(Growth Mindset)と言い、成長や成績向上につながることが実証されています。「能力は生まれつき」と考えるのはフィクストマインドセット(Fixed Mindset)と言い、無気力状態につながるとされています。「成功したら嬉しいけど、失敗しても成長できる」と考えて、ストッパーをはずしましょう。

■ストッパー 3. 「頼ってはいけない」と思いこむ

学生と話していると、先生や大学の職員、家族等の大人に頼ることを考えない人が多いと感じます。「大人を頼るのはよくない。いやがられそうだ」というストッパーがあるようです。

適切に助けを求めるのは、サポートシーキング(Support Seeking)と言って、社会生活を送る上で大切な能力です。頼るときには、次のことに気を付けると、親切に対応してもらえます。まずは、「お聞きしたいです」「お願いします」という最初のあいさつ、そして、「ありがとうございました」という最後のあいさつをきっちりしましょう。頼る前に、何を相談したいのかをメモにしておくと、手短に話ができ、自分も相手も楽です。そして、あとで結果がどうなったのかを、メールやラインでいいので、報告しましょう。次にまたお願いするときに、かなり話しやすくなります。

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