「英語News」で聴いた英語をリピート
"英語発信力"強化講座(8)
本講座では"英語表現の幅"を広げながら、"英語発信力を強化する学び方"を紹介しています。今回も、よく使われる"短いけどもちょっと、大人の表現"と、「英語News」を使った学習方法をご紹介します。
【ミニテスト】
(1)I'm busy now.(今、忙しい):(3語 ).
(2)I'm free tomorrow.(あしたは空いてるよ):( 3語 ).
(3)I've caught cold.(風邪をひいた):( 4語 ).
(4)I'm not sure.(よくわかりません):( 5語 ).
(5)Let me see.(え~と):( 3語 ).
(6)Hold on.(ちょっと待ってください):( 4語 ).
(7)See you again.(また会いましょう):( 6語 ).
(8)I guess so.(おそらくね):( 3語 ).
(9)Not yet.(まだだよ):( 3語 ).
(10)It's not fair.(おかしいよ):( 2語 ).
【解答・解説】
(1)忙しい時に話しかけられたり何か頼まれたりしたときに、いきなりI'm busy now.と言うと、つっけんどんな感じを与えます。Sorryと一言加えるだけで、だいぶ柔らかくなります。Sorry, I'm occupied now.とういう言い方もあります。ややかしこまった大人の言い方です。「すみません。今手が離せないもので」という感じです。
(2)「あしたは空いてるよ」というときには、I'm free tomorrow.と言ってかまいませんが、I'm available tomorrow.とも言います。こちらは「明日であれば、体が空きます(都合がつきます)」と言う感じです。Freeよりもavailableの方が、ちょっと大人の表現です。仕事でもよく使われますので、覚えておきましょう。
(3)「風邪をひいた」という表現にもいくつかありますが、I caught cold. I caught a cold. I've caught a cold.でもOKです。いずれも、"a"は入れても入れなくてもOK。
"a"を入れるか入れないかを、延々と議論している人たちがいましたが、そういう議論はムダ。使って通じればOK。そのくらいの気持ちで大胆に発信してください。
(4)「さあ、よくわかりません」という時に、I'm not sure.はほぼ定番の表現ですが、これはやや砕けた言い方です。I'm not certain.なら「確信がありません」となります。I don't know for sure.だと「確かなことはわかりません」と、より丁寧な表現になります。みんなが、I'm not sure.と言った後に使うと、ぐっと引き立ちますよ。
(5)英会話に慣れてくると、Let me see.と無意識に何気なく使っている自分に気付きうっとりしたりしますが、これは「え~」とか「えっとね」と言った感じの表現で、うっとりするような表現ではありません。「考えさせてください」と言う意味の、Let me think.やLet me think about it. Let me consider it.もおススメです。
(6)Hold on.は、電話で「ちょっと待ってください」と言う時の表現ですが、私はアメリカの公的機関でそう言われて冷たくあしらわれた感じを持ったことがあります。Just a moment, please.(少々お待ちください)の方が感じ好いとは思いませんか? こちらの方がより丁寧な表現になります。One moment,please.でも同じ意味です。
(7)何気なく使っているSee you again.ですが、いつもこればかりだと、「じゃ~ね」といったおざなりな感じを与えかねません。会話は短くシンプルに、が原則ですが、あえて、I'll see you again sometime.と言ってみてください。どちらが、心がこもっているように聞こえますか?We'll meet again some time.と言ってもOKです。
(8)「たぶん」「おそらく」のように確信が持てないときの表現もいくつかありますが、上手に、正確に使い分けている人は意外と少ないもの。私は、Maybe so.が口癖でした。I guess so.のguessは「推測する」ですから、確信度がI hope so.より高く、I think so.よりは低い言い方です。Probably.やI suppose so.と同義です。
(9)私は、Not yet.を「ノットイエット」ではなく、「ナッチェ」と発音して通じ、嬉しくて連発していた時期がありましたが、「まだだよ」にも、Not so far.やNot up to now.など様々な言い方があります。両方とも「今のところはね」と言う意味です。No, not yet. No, not so far. No, not up to now.と、Noで始める言い方が普通です。
(10)It's not fair.は、公平じゃないよ(=おかしいよ)と言う意味。fairという言葉は、非常に重い言葉です。Fair=道義的に正しい=善。Unfair=道義的に正しくない=悪とはっきりしています。That's unfair.と言われたら相手はかなり怒っていると考えていいでしょう。スポーツなどの不当な判定は、unfair judgementと言います。
「英語News」でShadowing!
前回は「洋楽」を使ったトレーニングの紹介でした。今回は「英語News」です。
1.聴く:「耳に音を入れなければ何も変わりません」。まずは、英語のNewsを耳に入れましょう。聞き流しでは効果無し。シャワーのように浴びるだけでは、シャワーのように流れていくだけです。聞いたら、聴こえた箇所を口に出してみましょう。
2.Shadowing:聴こえた英語を、影を追うようにリピートしていくのがShadowing。最初は単語、次に文章、そして全文、というように少しずつリピートできる長さが伸びます。それが進歩です。NHKのTV Newsの副音声でやってみてください。日本語で知っているNewsですから、取り組みやすいですよ。では、また次回!
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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