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週末レシピ フランス版のお好み焼き「そばガレット」

好みの具材を好みの組合せで、自由に楽しめる ただし汁気の多い食材は、生地がやぶけてしまうので注意=PIXTA

日本で、お好み焼きはお好み焼き店で食べる。フランスで、ガレットはガレット店で食べる。ガレット店には、小麦粉で作ったデザート系のクレープもあるが、クレープ店で、そば粉のガレットを提供している店はほとんどない。もんじゃ店にお好み焼きはあるが、お好み焼き店にもんじゃ焼きがないようなものか。最近では、日本のカフェやビストロなどでもガレットを提供する店が増えてきた。大阪には、ガレットを提供しているお好み焼き店も存在する。

お好み焼きやもんじゃ焼きは、豚玉やミックスなど、具材によって呼び方に違いがあるように、ガレットも具材により名前がついている。定番は、卵と生ハム、エメンタールチーズをのせた「ガレット・コンプレ」。

<ガレット・コンプレ:材料(2枚分)>

そばガレット生地 2枚 / 卵 2個 / 生ハム 8枚 / ピザ用チーズ 適量

<作り方>
(1)フライパンで半熟の目玉焼きを焼き、取り出しておく
(2)フライパンにガレット1枚を敷き、目玉焼き1個、生ハム、チーズをのせる
(3)生地の四辺を折たたみ、形を整える。弱火で加熱しチーズが溶けたらできあがり

外側の生地はパリッとして、かむとモチッとした食感が特徴。生地の作り方で、最低30分以上と記したが、余裕があれば3時間から半日ほど寝かしておくと、焼き上がりの食感がさらによくなる。最初に半熟の黄身を潰してから食べよう。

トッピングだけでなく、形も自在に楽しもう 四角でも三角でも、春巻きのように巻いてもよい

ずいぶん前になるが、ブルターニュ地方でも最北西に位置する県にあるコンカルノウという小さな港町を訪れた際、オバちゃんが一人で切り盛りするガレット店で昼食をとった。コンプレを注文すると、オバちゃんに「卵はどうする?」と聞かれ「目玉焼き」と答えると、同席していた地元フランス人が「ミロワールで」と、私の分の焼き加減も指定してくれた。日本ではホテルのモーニングなどで、卵の焼き方、焼き加減を聞かれることはあるが、ガレットの卵までとは驚いた。

フランス語で、目玉焼きは「ウッフ・オ・プラ」などと呼ぶ。写真のガレットにのっている目玉焼きは、鏡を意味する「ウッフ・ミロワール」と呼ばれ、黄身が潰れていない、黄身の上に幕が張っていない、ツルんとした鏡のような半熟状態の目玉焼きを指す。

コンプレ以外に、焼きたて熱々のソーセージを巻いたり、サラダをトッピングしたり、ブルーチーズにハチミツをかけたりと、具材も形も様々だ。好みの具材を好みの組み合せで楽しもう。これぞまさに、フランス版お好み焼きといわれるゆえんだろう。

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