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食の達人コラム

国民食・焼き鳥に合うのは塩か、タレか それが問題だ 魅惑のソルトワールド(24)

2018/12/21

焼き鳥は今や国民食と言える定番メニューだ

日本人の国民食といえば、カレーライスやラーメンが頭に浮かぶ人が多いだろう。だが、私は実は「焼き鳥」もその列に加えてもいいのではないか、と思っている。

カレーライスには「カレーライス専門店」があり、ラーメンには「ラーメン屋」があるように、焼き鳥には「焼鳥屋」がある。「焼鳥屋」と言うと、酒を飲む人だけの楽しみと受け取られるかもしれないが、焼き鳥のポテンシャルはそんな狭い範囲にとどまらない。

カレーライスやラーメン同様、専門店以外の飲食店でも定番メニューとしてよく提供されているし、外で食べる以外の選択肢が豊富なのだ。近所のスーパーマーケットやコンビニエンスストアから、道すがらの露店まで、周りを見渡すと持ち帰りを前提として焼き鳥を販売している場所は多い。さらには、家で自分で焼いて食べたいという熱心な焼き鳥ファンのニーズに応えて、味付けする前の串に刺さった状態の「ready to cook」の焼き鳥や、それを家庭の食卓の上で焼きながら食べるための卓上焼き鳥器(グリル)も販売されている。

焼き鳥好きは9割を超す、という調査も

さて、アサヒグループホールディングスのアンケート調査(2017年11月22日~28日実施)によると、「焼き鳥は好きか?」という質問に「大好き」と答えた人は全体の66%もいた。さらに「まあまあ好き」という人と合わせると、なんと96.9%、つまりほとんどの人が「焼き鳥を好き」という回答をしている。年代別に見てみても、20~70代まで、いずれの年代でも「大好き・まあまあ好き」の割合は9割を軽く超えている。これほど支持を得ているのであれば、もう国民食と言っても過言ではないのではないか。

この「焼き鳥」に特徴的なのが、食べる際に「何で味付けをするのか」という選択が、食べる側に委ねられることが非常に多いという点だ。カレーライスなら辛さを、ラーメンなら麺の固さや太さ、背脂の量などを尋ねられることはある。しかし、味付けそのものを選択させることはあまりない。主に「タレか塩か」、焼き鳥はこの2択を迫られるのである。選択権が食べる側にあるからこそ、「焼き鳥の味付けを何にするか」は繰り返し語られ、常に意見が分かれてきた。

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