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子どもの風邪に重症リスク 遊・眠・食で危険度見極め

2018/12/26

風邪に見える病気でも危険な場合があるので要注意(写真はイメージ=PIXTA)

通常、子どもが最も頻繁にかかる病気といえば風邪。でも、受診したら別の病気だと診断され、あわてることがある。今回は、風邪に見える病気にどんなものがあるかを紹介し、それぞれの対処法を考えてみたい。

◇  ◇  ◇

【普通の風邪】「食べられない、眠れない、遊べない」の症状に注意

「普通の風邪」の正式な病名は「かぜ症候群」。鼻腔(びくう)から咽頭までの「上気道」に急性の炎症が起こり、鼻水やのどの痛み、発熱などの症状を示す。8~9割はウイルスが原因病原体である。

実際の診療では、ほかの病気である可能性が低く、しかも典型的な風邪症状がそろっている場合に風邪と診断されることが多い。

普通の風邪は通常、3~4日で症状のピークを越え、その後はゆっくり回復に向かうことが多い。しかし、そろそろ治るタイミングかなと思ったのに、せきがひどくなる、熱が再び高くなるなどといった症状が出たり、全身状態が悪くなったりしたときに受診すると別の病気だったことがわかる場合もある。

1回目の診察から帰ったあと注意すべきこととして、小児感染症に詳しい聖マリアンナ医科大学小児科学教室講師の勝田友博氏は、「食べられない、眠れない、遊べない」のいずれかの症状があったら、全身状態が悪くなっている可能性があると指摘する。その場合、再受診などを考えた方がよいかもしれない。

【インフルエンザ】ワクチンで予防、重症な呼吸器症状には要注意

インフルエンザは、通常、発症すると突然の高熱(通常38度以上)、頭痛、関節痛などが表れ、その後、せきや鼻水、のどの痛みなどの風邪症状がみられる。ワクチンによる予防が可能で、医療機関にかかると、迅速検査でかかっているかどうかを確かめることができる場合もある。重症な呼吸器症状を起こしたりするため、油断はできないが、多くは1週間程度で自然に治る。

日本では抗インフルエンザ薬を使うのが半ば常識になっていて、患者が処方を医師に求めることも少なくないが、平均すると症状が出ている期間を1日程度短縮するだけだ。ただし、2歳未満の場合や気管支ぜんそくがある場合などには医師の判断で処方されることがあるので、説明をよく聞いて指示に従おう。

【溶連菌感染症】のどの白いうみや首のリンパ節の腫れがあれば迅速検査することも

のどが痛くなるが、せきと鼻水は見られないのが特徴。3歳以上の子どもでは症状が重くなることがある。のどをみると白いうみがついていたり、首のリンパ節が腫れることがある。紙やすりのようにざらざらした発疹がみられることもある。周囲で流行しているかどうかも把握しておくとよい。溶連菌感染症が疑われる場合、医療機関で迅速検査を受けると5分くらいで感染しているかどうかわかる。

溶連菌感染の治療には、抗菌薬が有効だ。このため、風邪と思って受診したとき、普通の風邪と違って、抗菌薬が処方される場合の一つがこの溶連菌感染症だ。治療が不十分な場合、リウマチ熱という心臓のトラブルを発症することがあるので、溶連菌感染と告げられて抗菌薬が処方されたらしっかり服用することが大切だ。

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