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ネットより電車? 最適広告導く ソフト開発のサイカ サイカ最高経営責任者 平尾喜昭氏

2018/12/19

サイカ最高経営責任者の平尾喜昭氏

広告が多様化する一方、費用対効果も厳しく問われるようになり、何にどれだけ費用をかけるか悩むマーケターは多い。そんな実務者向けに、最も効果的な予算配分をシミュレーションするソフトウエア「マゼラン」を提供するのがサイカ(東京都千代田区)だ。2012年創業のベンチャー企業だが、パナソニックや三井住友カードなど大手企業を中心に70社以上をクライアントに持つ。創業者の平尾喜昭最高経営責任者(CEO)にマーケティング業界の潮流を聞いた。

■ネット広告とそれ以外の広告の効果、統合して分析

──マゼランの機能は。

「インターネット経由のオンライン広告とテレビCMや新聞・雑誌の広告、チラシ、ダイレクトメール(DM)などオフラインの広告・宣伝活動の効果を統合して分析します。それに基づいて、『売り上げを伸ばす』といった目標を達成するのに最適の予算配分をシミュレーションします」

「消費者はオンライン、オフラインの両方から、それぞれ影響を受けています。交流サイト(SNS)も含め、今の情報の伝わり方は多様かつ複雑です。だからオンとオフがどう影響し合って購買行動につながったのか、相関の強さを分析する必要があります」

「たとえば、サッカーでは点を取るフォワードにばかり注目しがちです。でも、実はシュートに結びつくパス、あるいはその前のパスをした人の働きが良かったのかもしれない。そちらも見ておかないと評価が偏ってしまいます。オンライン広告は、ネット通販への誘導が売り上げに結びついたり、クリックされた数がすぐわかったりする。消費者の近くにいて、点を取るフォワードという扱いですが、そこだけ見ていては不十分というわけです」

■オンライン広告偏重、見直す動きも

――それでも今の広告業界では、オンラインが花形なのでは?

「ネットでの広告閲覧数を機械的に水増しし、広告費をだまし取るアドフラウド(広告詐欺)が横行したのをきっかけに、配分を見直す会社がでています。個人情報保護に向けた規制も各国で厳しくなっており、ブランド価値を重視するなかで、オンライン広告一辺倒からオフライン広告も組み合わせた総合的な戦略へと転換しようという動きです」

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