平成の30年で機能も進化 ビジネスに役立つ快適小物
平成30年間を経て、ビジネスアイテムの機能性が飛躍的に進化したのは周知のとおり。でも、知っていたけど試してなかった……というモノ、結構あるのではないだろうか? ラスト平成の節目に、ここで改めておさらいしてみよう。
■CAMILLE FOURNET/カミーユ・フォルネのアンチ・スウェット時計ベルト
革ベルトでも汗に強い、を叶えた発明
名作になった時期:平成14(2002)年ごろ
革ベルトはエレガントだが、夏場に汗をかくと傷みやすいのが難点。その対策として生まれたのが本作だ。ラバーコーティングしたレザー「カウチュ」を裏側に用いることで革を汗から守り、長寿命化を実現。 左:アリゲーター/マリーン3万7000円、中:クロコダイル/ブラック2万5000円、右:リザード/ダークブラウン2万円(以上カミーユ・フォルネ 銀座ブティック)
■MACKINTOSH PHILOSOPHY/マッキントッシュ フィロソフィーの「バーブレラ」
累計17万本売れた"カサ張らない傘"
名作になった年:平成26(2014)年
畳むと細さ約4cm、重量は100g以下という、かつてないコンパクトさで大ブレイクした「バーブレラ」。その名のとおり、もはや傘というより棒のような軽快さだ。温暖化の影響か、ゲリラ豪雨も多い今の日本だが、これなら常時持ち歩いてもストレスにならないというわけだ。多彩な色バリエも楽しい。 左:8500円、右:7500円(以上SANYO SHOKAI カスタマーサポート)
■REGAL/リーガルのGORE-TEXフットウェア
雨の日だって気分は晴れやか
名作になった年:平成14(2002)年ごろ
革靴のようなデザインのラバーシューズも昨今増えているが、こちらは革靴なのに完全防水を叶えた革新的一足だ。秘訣はアッパーとライニングの間に防水透湿素材ゴアテックス メンブレンを挟んでいる点。水は通さず水蒸気は通すため、雨靴につきもののムレを解消してくれるのも大きな利点だ。 2万5000円(リーガルコーポレーション)
■gark./ガークのシューズインソックス
脱げない・見えないをトコトン追求
名作になった年:平成25(2013)年ごろ
平成後半はローファーやスニーカーを素足履き風に見せられるシューズインソックスが次々登場したが、すぐ脱げる、靴から見えるなどの悩みも生まれた。ガークは独自の工夫によりそれらを解消し話題に。上はシリコン糸を履き口に編み込んでフィットを高め、下は履き口の編みを変えた特許技術で脱げにくさを実現。 各500円(ギャレット)
大か小かで迷えるのも平成財布の進化
■WHITEHOUSE COX/ホワイトハウスコックスのラウンドジップ財布(右)
名作になった年:平成24(2012)年ごろ
女性モノのイメージが強かったラウンドジップ財布を男性に浸透させた立役者がホワイトハウスコックス。その理由は、武骨なブライドルレザーと質実剛健な英国製という、男を惹きつけるクオリティゆえだ。縦10×横19×マチ2.5cm。 4万9000円(グリフィンインターナショナル)
■L'ARCOBALENO/ラルコバレーノの三つ折り財布(左)
名作になった年:平成29(2017)年ごろ
キャッシュレス化や各種カード類のオンライン化が進んだことで、ここ数年一気に勢力を拡大したのが三つ折りのコンパクト財布。手のひらに収まる大きさなのに、お札、カード、小銭がしっかり入る容量が魅力的だ。縦7.5×横9.5×マチ2cm(閉じた状態)。 2万6000円(エンメ)
■SEEK/シークのロングホーズ
パンツがまとわりつく不快を解消
名作になった年:平成28(2016)年ごろ
椅子から立ち上がるとき、パンツの裾が靴下にまとわりついて不格好な思いをしたことはないだろうか? ふくらはぎ部分に滑りのよいキュプラを採用してそれを解消したのがシークだ。しかもふくらはぎより下は繊維が極めて長く繊細な綿「アルティメイトピマ」を採用し、肌触りの良さも傑出している。 各2000円(グンゼお客様相談室)
■FAIRFAX/フェアファクスの四面柄チーフ
これ一枚で毎日違う胸元に
名作になった年:平成22(2010)年ごろ
一枚に4つの柄を盛り込むことで、無地風、2柄見せ、3柄見せ……と様々な表情を作り出せるシルクチーフ。挿し方によっても表情がかなり変わるので、これ一枚で毎日違う胸元を演出できる。八面六臂の大活躍間違いなしの四面柄チーフ。これぞアイデアの勝利といえるだろう。40×40cm。 各4000円(フェアファクスコレクティブ)
■SERAPIAN/セラピアンのトラベルオーガナイザー
旅の移動を手ぶら感覚で
名作になった時期:平成29(2017)年
チケットやパスポートなど、旅先は小さな貴重品が増えるもの。それらを現金やカードとひとまとめにして携行できるオーガナイザーは旅の心強い味方。こちらは多数の収納に加えスマホ入れまで装備している。休日のちょっと出バッグとして、普段使いするのにも便利。縦12.5×横21×マチ4.5cm。 8万3000円(ウエニ貿易)
※「名作になった時期(年)」は編集部調べ。
※表示価格は税抜きです。
撮影/若林武志〈静物〉、彦坂栄治(まきうらオフィス)〈人物〉、武蔵俊介〈静物〉、久保田彩子〈静物〉、長尾真志〈取材〉、恩田拓治〈取材〉、荒金篤史〈取材〉、手塚 優(BOIL)〈取材〉、村上 健〈取材〉 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/松本 順(辻事務所) 構成・文/小曽根広光、伊澤一臣 文/吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、安岡将文、川瀬拓郎 イラスト/綿谷 寛 撮影協力/GOOD MORNING CAFE虎ノ門、EASE
[MEN'S EX 2019年1月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。