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独SAPのトーマス・ザウアーエシッヒCIO

独SAPのトーマス・ザウアーエシッヒCIO

欧州ソフトウエア最大手、独SAPの情報システム部門を統括するトーマス・ザウアーエシッヒ最高情報責任者(CIO)は、現在33歳。スマートフォンで日常業務をこなしながらワークライフバランスも実践する、ミレニアル世代のビジネスリーダーの一人だ。主力の基幹業務システムのほか、ネットを活用するクラウドシステムなど事業を拡大する中、業務の効率化をどう進めているのか。来日を機に、ドイツ流の働き方改革について聞いた。

大学生だった19歳からSAPで働く

――ずいぶんと若いですが、その若さでどうやってCIOになったのですか。

「CIOになったのは2年前、31歳の時ですが、私が特別若いわけではありません。私の上司で取締役最高執行責任者(COO)のクリスチャン・クラインは現在38歳ですし、2019年1月に取締役に就任する最高イノベーション責任者(CIO)のユルゲン・ミュラーは36歳です」

「SAPの企業カルチャーはモダン(現代的)で、ダイバーシティー(多様性)を常に重視しています。取締役会は現在9人で構成されていますが、そのうち2人は女性です。国籍も、最高経営責任者(CEO)のビル・マクダーモットを含め米国人が3人、アイルランドとオーストラリアの二重国籍を有する者が1人います。年齢、性別、出身地、どれをとってもSAPは多様性に富んでいます」

「ダイバーシティーを重視するのは、それが様々な課題の解決に有効だからです。経験やバックグラウンドが異なれば当然、視点も変わってきます。多様な視点があれば、課題に対し様々なアプローチをとることができます。ダイバーシティーはまた、組織の創造力も高めます」

「若いといっても私はすでにSAPで14年間も働いています。私がSAPに入社したのは19歳の時。ドイツでは大学に通いながら企業で働くことができる制度があり、私もその制度を利用して勉強しながらSAPで働き始めました」

「また、2013年から14年にかけて、ビジネススクールのエグゼクティブMBAコースに通いました。学費は会社が払ってくれました。会社は誰にでも学費を出すわけではなく、対象者は年に6人と決まっています。ビジネススクールに通うころには、会社は私を将来の幹部候補生の一人として見ていたのかもしれません」

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