厄介な同僚の独りよがりな正義感 衝動に潜む劣等感タイプ5・劣等感を隠しもつヒーロー

会議でどんな提案が出ても、独りよがりの正義感を発揮し、

「こういうクレームが予想されますし、ここは慎重になった方がいいんじゃないでしょうか」

などと言い出す。そうなるとだれも強く反論しにくい。だが、これではアイデアの芽がつぎつぎに潰されてしまう。

このような独りよがりの正義感を振りかざすタイプの口癖に、「絶対」とか「あり得ない」といった言い回しがある。人の意見を聞いて、自分の考えと違うと思うと、

「それは絶対に違います」

「それは絶対におかしいです」

「そんなのあり得ません」

などと反論する。自分の視点を絶対視し、相手の考えを全否定するのだ。

ふつうは、自分と違う意見が出ると、

「それはちょっと違うんじゃないかな」

と思っても、

「そんな見方もあるんだな」

と、相手の視点にも想像力を働かせようとする。

だが、このタイプは、自分の視点から抜け出すことができないため、相手の視点に立った場合にどのように見えているかを想像することができないのである。それぞれに理屈があるといった視点に立てず、相手が間違っていると一方的に決めつける。

このタイプと議論になると、まったく聴く耳をもたないため、議論が噛み合わない。相手の理屈を理解しようといった姿勢がないため、意見が違うと、「絶対におかしい」「あり得ない」ということになり、ときに「許せない」と非常に攻撃的になることもある。

「自分は正義の味方」という自己陶酔

このタイプの心の中には、「自分は正義の味方だ」といった自己陶酔があったりする。

ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー(SJW)という言葉があるが、これは元々は進歩的な観点に立って社会を改革しようとして発言したり、運動を推進したりする人を指すものだった。だが、今では、異物を排除しようとするような保守的な人を指したりもする。

いずれにしてもSJWの特徴は、社会や組織を良くしたいといった自分なりの正義感に基づいて、自分と価値観の合わない人物や組織、制度などを徹底的に攻撃するところにある。

本人は自分が絶対に正しいと思い込んでおり、正義の味方を気取っているが、冷静な第三者からしたら、偏見に凝り固まっているようにしか見えなかったりする。

あまりに強硬かつ攻撃的で、違う意見に対してまったく聞く耳をもたず、冷静さを失っているようにしか見えないからだ。

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