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ウーマン・オブ・ザ・イヤー、大賞に中村朱美さん 2019全受賞者を発表

日経ウーマンオンライン

2018/11/30

女性のキャリアとライフスタイルを支援する女性誌『日経WOMAN』(日経BP社 東京都港区、編集長:藤川明日香)は、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」の大賞者・中村朱美さん、特別賞・小平奈緒さんを含む、今年の受賞者10人を決定いたしました。

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」大賞に選ばれたminitts代表取締役の中村朱美さん(34歳)は、「1日100食、ランチ営業のみ」の営業形態で、従業員全員が残業なしで帰る働き方を実現するステーキ丼専門店「佰食屋」のオーナー。あえて儲けを追求せず、短時間でも働きがいを持てる営業形態が、育児や介護などの事情を抱えた人でも細く長く働ける「人生100年時代の新たな事業モデル」として注目を浴びています。常識にとらわれない発想でこれからの新しい働き方を体現していることを高く評価し、今年の大賞となりました。

■ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019 総括

2018年は、社会的な課題に挑戦し、未来の働き方を創造する女性が活躍した年でした。

売り上げや利益を追求する、従業員を増やすなど、企業規模拡大を目指すのが“経営者の王道”だとすると、今年の大賞受賞者の目指す方向は正反対。「飲食業でも残業ゼロで夕方には帰れる」を実現するために、「ランチのみ100食限定」で利益が出せる、小さなビジネスモデルを構築しました。ほかにも、AIによる業務効率化で「疲れたサラリーマンのいない未来」を実現しようとする起業家、何かに失敗しても再び挑戦できる社会を目指す社会起業家、仕事と育児の両立を投資で支援する金融のプロなど、日本社会が直面する課題を「自分ごと」ととらえてそれぞれのフィールドで解決しようと、強い意志を持って取り組んでいます。

また、家族や仲間などのパートナーと共働でビジネスを進め、既成概念にとらわれない女性が大胆な発想でプランを立て、成功につなげたケースも目立ちました。

【ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019受賞者】

■大賞

中村朱美(なかむら・あけみ)さん(34歳)minitts代表取締役

1日100食限定のステーキ丼専門店で、シングルマザーも
高齢者も働きやすい、「人生100年時代の働き方」を実現!

人材不足で残業が多く、休みが取れない――そんな飲食業界の常識を覆す、新しいビジネスモデルを生みだしたのが中村朱美さんだ。国産牛を使ったステーキ丼専門店「佰食屋」ほか、すき焼き専門店、肉寿司専門店の3店舗を京都市で経営。「行列ができる店」として、テレビなどのメディアで取り上げられることも多い人気店だが、実はどの店も1日100食限定でランチ営業のみ。売り切れたら営業が終了するため、片付けや翌日の仕込みをしてもスタッフは全員、17時45分には店を出られ、残業は一切ないのが特徴。働く時間は家庭の事情などに合わせて1時間単位で選べるようにしており、シングルマザーや、要介護の親を抱えている人も、正社員として活躍している。

そんな柔軟な働き方ができる飲食店をつくったのは、中村さん自身が「夕食は家族皆で食べたい」という強い思いを持っているから。前職は会社員で仕事は充実していたが、出張や残業が多く、結婚・出産後も長く働き続けられるか不安もあった中村さん。結婚を機に料理好きの夫を誘い、夫婦で飲食店をやろうと脱サラする。飲食業界の既存の概念にとらわれず、1日100食を売り切ったら営業を終えるというビジネスを思いつき、実現させた。現在は、2歳と4歳の子供を持つワーキングマザーとして仕事と家庭とを両立する。

また、100食限定で毎日売り切る仕組みは、食品廃棄問題の解決にもつながる。仕入れる食材の量は常に一定。牛肉は必要な分だけを塊で仕入れ、丁寧にさばいて廃棄率を極力抑えるなど、食品廃棄を徹底的にカット。売り上げは4年連続で伸びており、17年度はついに1億2000万円を突破。中村さんは「今後はフランチャイズ化を通じて、こうした働き方を全国に広めていきたい」と考えている。

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