日経ウーマンオンライン

2018/11/30

■イノベーティブ起業家賞

平野未来(ひらの・みく)さん(34歳) シナモン CEO

AIで「面倒な事務作業」をなくしていく。
連続起業家が見つけた競争力の源はベトナムの優秀なIT人材

2018年に9億円の資金を調達し、注目を集めるAI(人工知能)ベンチャー、シナモン。主力製品はAI技術を活用した文書読み取りシステムで、申込書や請求書などの不定型の文書から、手書き文字を含む必要な情報を自動で読み取る。高い精度のシステムを支えているのは、同社のベトナムのAIラボに所属している約50人の優秀なIT人材。「5年後にはAIエンジニアを500人に増やして、世界最大のAI企業を目指します」。

■日本を伝えるメディア賞

末松弥奈子(すえまつ・みなこ)さん(50歳) ジャパンタイムズ 代表取締役会長

ウェブ全盛時代に、あえて英字新聞を発行するジャパンタイムズを買収。
日本と地方の魅力を世界に向けて発信する

企業のネットPRを手がける会社を経営する末松さんは、2017年6月に、ジャパンタイムズを買収。「日本企業の良さ、特に地方の良さを英語でもっと世界に発信していくべき」と考え、「Satoyama推進コンソーシアム」を設立して、地方自治体や地域のサステイナブルな取り組みを英語で紹介している。また、自らの体験をもとに「仕事のために産むことを迷う女性にとっての選択肢を増やせれば」と、日本初の小学生向けボーディングスクール(全寮制学校)の1条校を広島県に開校準備中だ。

■子育て支援サポート賞

高塚清佳(たかつか・さやか)さん(44歳):左 黄春梅(ホァン・チュンメイ)さん(42歳)さん:右 新生企業投資 インパクト投資チーム シニアディレクター

国内の民間の金融機関初のインパクト投資、「子育て支援ファンド」を組成。
金融のプロとして、育児関連企業を応援

2017年1月、国内の金融機関初のインパクト投資を行う「子育て支援ファンド」を立ち上げた。2人とも小学生以下の子供を育てるワーキングマザー。自分たちも育児と仕事との両立に悩んだ時期があり、子育て関連のサービス向上に金融のプロとして貢献したいと考えた結果、投資を通じて社会的な課題の解決を図りつつ利潤も確保する「インパクト投資」にたどり着いた。業界初の取り組みへの反響は大きく、来春、社外から投資を募る次のファンドをスタートする。

■特別賞

小平奈緒(こだいら・なお)さん(32歳) スピードスケート選手


「言葉の力」で技術を磨き 3度目の五輪で金メダル獲得

2018年平昌五輪のスピードスケート女子500mで金メダルを獲得した小平さん。大学進学、就職、オランダへの留学と、進むべき道をすべて自分で選択し、31歳、3度目の五輪挑戦で念願の金メダルを獲得した。今季も連勝記録を伸ばしている。毎日の練習で気づいたことを「技術カルテ」に書き残して頭と体で理解することが、強さの秘密の1つだという。

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」は、(1)働く女性のロールモデルを提示する、(2)組織の中に埋もれがちな個人の業績に光を当てる、(3)活躍した女性たちを通して時代の変化の矛先をとらえる、という主旨のもと、1999年から毎年実施しているアワードで、本年が20回目となります。『日経WOMAN』は、1988年の創刊以来、「働く女性」をバックアップしてきました。今後も「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を通じ、社会で活躍する女性を表彰することで、時代を担う女性たちを応援していきたいと考えています。なお2018年12月7日発売の『日経WOMAN』2019年1月号では受賞者紹介と審査結果の詳細を掲載いたします。

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」の詳細については、12月7日に発売する『日経WOMAN』2019年1月号をご覧ください。

[nikkei WOMAN Online 2018年11月30日付記事を再構成]