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日本産米の高価な丼メシ シンガポール人が熱い視線

2018/11/29

「どんぶりレボリューション」でさまざまな日本の丼を堪能したシンガポール人たち

2015年に日本の和食がユネスコの無形文化遺産に認定され、すしやおにぎりといった日本のコメ料理も世界的に注目を集めるようになっている。そんな中、今年10月19日~21日の3日間、シンガポールで日本産米(日本で生産された短粒種)を使った丼イベント「どんぶりレボリューション」が開催され、大盛況を収めた。

シンガポールには日本の大手牛丼チェーンなども進出しており、丼はライスボール(rice bowl)の名で親しまれている。そんなシンガポール人が普段食べているコメは、パラパラとした長粒種や、ベトナム産やオーストラリア産の短粒種などだ。日本産米はこれらのコメに比べて3~4倍近くの価格で出回っており、現地では高級なコメとして知られている。しかし近年、和食人気の影響で、日本産米のシンガポールへの輸出量が急拡大している。

シンガポールではこれまでもラーメンイベントなどが開催されて好評だったが、日本の丼イベントは今回が初めて。アジアでもほぼ初の試みとなる。丼を通して日本の食文化に触れられるだけでなく、普段は高価でなかなか味わえない「ふっくらモチモチ」とした日本産米ならではのおいしさを気軽に堪能できる貴重な機会となった。

イベントには3日間で約1万5000人が来場した

イベント来場者数は3日間で約1万5000人。トータルで8000杯もの丼が売れた。シンガポール中心部のショッピングセンター・マリーナスクェアで開催されたので、日本や和食好きな人だけでなく、イベント好きな若者やカップル、家族連れ、各国の観光客やビジネスマンなどさまざまな人々が訪れた。

主催者である、訪日外国人向け観光情報誌を制作する和テンションの代表取締役・鈴木康子氏は、「当初、目標来場者数は5000人程度で、最大で1万人程度を想定して準備していましたが、予想以上の反響で驚いています」と笑顔で話す。会場には6つの丼コーナーが出店したが、行列ができた店も多く、最終日になると具材が足りなくなって、具材調達に走るところなども見られたという。

丼メニューはうな玉丼(出展者は、Teppei)、ハラル認証スタミナ丼(同、風麺)、天丼(同、銀座天丼いつき)、ローストビーフ丼(同、島田製麺食堂×SNAFFLES)、東京牛肉丼(同、Omote 旧Sushiro)、あか牛カレーライス・大分産平飼い卵の温泉卵付き(同、kokonoE Kitchen Stage)など。ローストビーフ丼など洋風丼もあり、バリエーション豊かだ。東京牛肉丼のOmote(旧Sushiro)だけがシンガポール人が経営するローカル企業で、それ以外は日本人オーナー店(もしくはその系列店)の店舗だ。

特筆すべきは、これらの丼から1種類を選んで注文するのではなく、先に白飯(120グラム)だけが入った丼を2シンガポールドル(約164円)で購入して、会場を回りながら好みの具材を複数ご飯にトッピングできる点だ。1度にいろんな丼を少しずつ味わうことができる「DIY(Do it yourself)スタイル」なのだ。 また、事前登録してコメについてのアンケートに答えると、白飯が無料でもらえる仕組みにした点だ。

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