日ごとに寒さが厳しさを増していくこの時期、足元で季節を表現するのはどうだろう。ブーツの種類はさまざまあるが、愛用するほどに、その一足が味わい深い表情になり、防寒にも最適。今回はビジネス用とカジュアル用でおすすめのアイテムを百貨店3社のバイヤーに聞いた。
スーツにもなじむビジネス用ブーツ
伊勢丹新宿店
まずはビジネス用のブーツから。メンズ館を抱える伊勢丹新宿店の紳士靴バイヤー、福田隆史さんが挙げたのがクロケット&ジョーンズとマドラスの一足。クロケット&ジョーンズは1879年創業の英国のシューズブランド。「ノーズが長すぎず、丸すぎない顔になっており、スーツからカジュアルまで合わせやすい」と福田さん。ブーツの側面にゴムを織り込んだ伸縮性のある生地を使用した「サイドゴアブーツ」と呼ばれるタイプで、脱ぎ履きしやすいのも魅力だ。
もう1点は1921年創業の国産ブランド、マドラスの「チャッカブーツ」と呼ばれるくるぶし丈のブーツ。ゴアテックスを採用しており、雨や雪の日にも履け、「完全防水機能がおすすめ」(福田さん)という。
阪急メンズ東京
阪急メンズ東京などを抱える阪急阪神百貨店紳士雑貨商品統括部の紳士靴・ベルト担当バイヤー、芝崎優輔さんのおすすめは阪急オリジナルの「ロジャースペンサー」と1873年創業の英国ブランド「チャーチ」の一足。ロジャースペンサーは欧州の著名専門店が扱うレザーをアッパーに使用、またソールにもグリップ力の高い英国製ダイナイトソールを使ったシンプルなデザインになっている。「スーツからジャケットスタイルまで幅広く対応できる」(芝崎さん)一足になっている。