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白河桃子 すごい働き方革命

回答率99% サイバーの社員調査はハラスメント防ぐ サイバーエージェント人材戦略本部 大久保泰行さん(上)

2018/12/5

2003年サイバーエージェントに入社。インターネット広告代理事業部門にて、セールス部門のエグゼクティブプランナー、営業局長を経て、2017年10月より現職。GEPPOの運用と社内ヘッドハンティングを専門とする組織であるキャリアエージェントの責任者(写真:吉村永、以下同)

サイバーエージェントの「Geppo(ゲッポウ)」は月1回、社員の声を聞くためのシステム。回答内容は上司には秘密で人事担当者や経営陣に伝わる仕組みで、社員の満足度向上やキャリア形成に役立っているという。人材戦略本部キャリアエージェントの大久保泰行シニアマネージャーに運用方法とその成果を聞いた。

■社員への質問はわずか3つ

白河桃子さん(以下敬称略) 「働き方改革」を推進するために、いくらツールを導入しても、うまく運用しなければ意味がありません。サイバーエージェントが開発した「Geppo」は非常にうまく運用が進んでいると、御社の幹部から伺っていました。その効果と運用法について、今日は詳しく伺わせてください。そもそもGeppoってなんですか?

大久保泰行さん(以下敬称略) Geppoの名前の由来は「月報」。月に1回、従業員一人ひとりのコンディションを測定し、その変化をキャッチしたり、個人が抱える悩みやキャリアに関する希望を聞き出したりできるリポートシステムです。実際の画面はこのように、シンプルな3つの質問とフリー解答欄だけで、1分あれば記入できる手軽さを特徴としています。

社員への質問のサンプル画面

白河 たった3問。しかも、回答はよくある「とてもそう思う、そう思う、どちらでもない……」といった選択肢ではなく、お天気マークを選ぶんですね。快晴と晴れ、曇り、小雨、どしゃ降りの5つ。これは直感的で答えやすいですね。

大久保 はい。回答のしやすさにはこだわっていまして、現在、当社ではグループ企業も合わせて約5000人を対象にしていますが、回答率は99%と高い水準になっています。

白河 いわゆる従業員満足度調査として、設問数が多い大規模アンケートを年1回か半年に1回やっているという企業は少なくありませんが、「正直、答える側としては負担になる」という声もよく聞きます。その点、「月1回、お天気マークを選ぶ3問だけ」というのは確かに浸透しやすそうです。設問はどういうことを聞いているんですか?

大久保 1問目は「先月のあなたの成果やパフォーマンスはいかがでしたか?天気でお答えください」で、2問目は「あなたのチームの今のコンディションを天気で教えてください」です。この2問は固定で、3問目はその時期に聞きたいテーマを設定しています。例えば、今月であれば査定が近い時期なので、「今期は貢献できた実感がありますか?」と聞きます。この回答の結果を見て、上司が査定する評価と本人の貢献実感にギャップがある場合に、メンバーをフォローするための設問です。

■気になる回答にはヒアリング

白河 ということは、Geppoの回答は、評価する上司は見ない? 評価ツールではないんですね。

大久保 回答者の上司は見ません。見るのは、我々、キャリアエージェントチームと役員だけです。査定に関わる設問の回答に限らず、気になる回答があれば必要に応じて担当役員にリポートして必要な対応を考えてもらったり、回答した本人にあらためてヒアリングの場を設けたりしています。

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