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ヒットを狙え

ユニクロ・ナイキ… ゆとり世代は定番とコスパ重視

2018/12/26

20代後半、年収300万円以上400万円未満の男性の消費生活の実態に迫る(イラスト 木山綾子)

約3万人を対象としたインターネット調査により、日本人の消費生活の実態に迫る。フォーカスしたのは20代後半の男性で、平均像を浮き彫りにするため年収300万円以上400万円未満を対象とした。「ゆとり世代」「さとり世代」と呼ばれる彼らの嗜好とは?

◇  ◇  ◇

約3万人の調査対象者を擁するブランドデータバンク。2018年6月の調査結果から、25~29歳で、個人年収が300万円以上、400万円未満の男性に着目。約3万人のうち対象となったのは307人で、個人年収の平均が323万円、同居家族(親や配偶者など)を含めた世帯年収の平均は551万円だった。

2018年6月の調査結果から、25~29歳で、個人年収が300万円以上、400万円未満の男性に着目

1989~93年生まれのこの世代は、生まれてすぐにバブルが崩壊し、平成不況下で育った。つまり、人生でこれまで1度も好景気を味わったことがない人々だ。89年に導入された消費税は、97年には5%に増税された。現在20代後半の人々はそんな不況が続く平成時代に育ち、その後、リーマン・ショックや就職氷河期も経験してきた。

「自分で考えて動くよりも、指示を待ったほうが楽」「そこそこの生活ができればいい」「コスパ重視で楽しみたい」などを特徴とする「ゆとり世代」「さとり世代」に属するこの世代の若者たちは、不況が恒常的に続く社会で育まれた価値観を、消費スタイルに反映している。

■定番ブランドのオンパレード

調査結果からファッションの項目を見てみると「持っていてお気に入りの洋服ブランド」は「ユニクロ」「ジーユー」「ビームス」といったスタンダードなブランドが並ぶ。中でもユニクロ人気は圧倒的だ。

靴ブランドなら「ナイキ」「アディダス」「ニューバランス」と、足元は基本的にはスニーカー。腕時計は「カシオ」「セイコー」「シチズン」と国産ブランドが支持を集めている。腕時計でトップのカシオは、全体と比べて、この層のスコア(その商品やブランドを選んだ割合)が高いブランドだ。耐久性に優れた「Gショック」や数千円で買える「チープカシオ」と呼ばれるカジュアルな腕時計は、やはりこうした若年層に支持されているのだ。

「利用しているスポーツ・ファッションショップ」のベスト3のうち、2つはスポーツ系ショップ。スニーカーで活動する彼らは、価格と耐久性のバランスが良いスポーツアイテムを、普段の着こなしにも取り入れていると考えられる。

ファッションに無頓着とは言い切れないが、選ぶブランドは定番で、スポーツ寄りのカジュアル。コスパ重視の彼らの価値観が、反映されているようだ。

ファッションの項目にはスタンダードなブランドが並ぶ

■こだわりが見えるのは洗顔料

食品分野でスコアが高いものをまとめると、「カップヌードル」や「スーパーカップ1.5倍ラーメン」、菓子は「じゃがりこ」「ポテトチップス」、飲み物は「い・ろ・は・す 天然水」「お~いお茶 緑茶」「コカ・コーラ」。食のジャンルのベスト3は、どれも定番と言えるものばかりで、新しいものを試してみたいという気持ちはあまり伝わってこない。

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