「大掃除」というと年末をイメージする人がほとんどだろうが、家電コーディネーターの戸井田園子さんは、「大掃除するなら12月よりも前に」とアドバイスする。さらに「最新掃除家電を導入すれば、掃除の手間も省け、仕上がりもずっときれいになります」とも。一足早く大掃除をする理由と、役立つ最新掃除家電を紹介する。
気温が高いと汚れも落ちやすい
大掃除を年末に行うのは、身の回りをきれいにしてすっきりと新しい年を迎えたいという思いからだろう。しかし「掃除の効率を考えるなら、本格的な冬が来る前に掃除を済ませておきたい」と戸井田さんはいう。
気温が高ければ、油脂が溶けやすくなり、油汚れ・皮脂汚れもゆるくなる。つまり、真冬の大掃除で苦労して落としていた頑固な汚れもこの時期ならより短い時間で落ちる、というわけだ。もちろん夏のほうが気温は高いが、あの暑さのなかで掃除をするのは体調の点からも避けたいところ。
窓を開け放ちながら掃除できる点も、この時期に大掃除をするメリットの1つ。大掃除では、換気が必要な場面も多いが、寒い冬に窓を開け放つのはかなりつらい。夏は冷房を使っているだろうし、春は花粉が入るので窓を開けたくないという人も多いだろう。
そもそも12月は仕事もプライベートも忙しい時期。「だからこそ12月に入る前に、大掃除の中でも時間がかかる『キッチンの掃除』『窓拭き』『外壁やベランダの掃除』だけでも片付けておきましょう」と戸井田さんは提案する。今回はその3か所の掃除に役立つ最新家電を紹介する。
ぞうきん感覚のスチームクリーナーで
まずはキッチン掃除から。戸井田さんが薦めるのはスチームクリーナーだ。
スチームクリーナーは高温の水蒸気を当てて、汚れを落とす家電。油汚れが多いキッチンの大掃除には大活躍する。この時期に頑固な汚れを落としておけば、後は軽く拭き上げるだけ。年末に時間をかけて汚れと格闘することはなくなる。
スチームクリーナーには、キャニスター・タイプ、ハンディー・タイプ、ステイック・タイプなど、いくつかの種類がある。長時間掃除するならキャニスター、気軽に掃除するならハンディーやスティックが使いやすい。