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切り返しのポイントは相手の不安を払拭することだ。写真はイメージ=PIXTA

切り返しのポイントは相手の不安を払拭することだ。写真はイメージ=PIXTA

「転職回数が多いですね」「今の職場を辞める必要がありますか?」「失敗経験は?」など、採用面接の場では「それを聞かれると正直に答えづらい」という質問が投げかけられることがあります。そんなとき、口ごもったりごまかしたりする態度は厳禁です。前回の記事「『聞かれると困る質問』に7つの対処法」では、そうした場面での心構えをお伝えしましたが、今回は具体的な5つの質問例を取り上げ、面接官の意図を読み解きながら、望ましい答え方をご紹介します。

(1)「転職回数が多いのですね」「職歴に一貫性がないようですが」

これまで転職を繰り返してきた人に対して、企業側はこんな不安を抱きます。

「飽きっぽい人なのだろうか? うちに入社しても、すぐに辞めるのではないか?」

しかし、転職回数が多いという事実は変えられませんし、ごまかしようもありません。素直に認めた上で、相手が納得できるような「理由」と同時に「現在・今後の考え」を伝える必要があります。

まず、経験してきた業種が異なったとしても、それを選択した理由には共通している「軸」があるのではないでしょうか。それが応募先にも通じていれば、納得を得やすいでしょう。

例えば、「事業理念が近い」「商品・サービスの対象とする層が同じ」「活動スタイルが似ている」など。何らかの共通点があり、「それを大切にしたい」「それにこだわっている」ことを伝えてはいかがでしょうか。

また、転職を繰り返した理由が、「つらかったから逃げた」「不満が募って我慢できなくなった」といったネガティブなものではなく、「新たに挑戦したいことを見つけて」であることを伝えられれば、評価がプラスに転じるかもしれません。

回答例
●経験した業種はバラバラですが、「個人のお客様によりよいサービスを提供したい」という点にこだわって仕事を選んできました。
●これまで興味の対象が変わりやすく、転職を重ねてきました。しかし、経験を積むうちに本当に大切にしたいことが分かりました。御社をゴールにしたいと思います。

(2)「前の会社での在籍期間がずいぶんと短いですね?」

これまでの会社勤務の経歴の中に、数カ月から1年程度の期間しか在籍していなかったことがあると、この質問をされる可能性があります。相手は、「うちの会社に入っても、またすぐに辞めるのではないか」と懸念しています。

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