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メキシコで大流行 「テキーラの母」なるメスカルとは

メスカルの原料のリュウゼツラン

しかし実際は、メスカルのほうが先に生まれており、「テキーラの母」とも呼ばれていると知った。そもそもメスカルはリュウゼツラン(現地では「アガベ」と呼ぶ)でできた蒸留酒の総称で、200年ほど前まではテキーラも「メスカル」と呼ばれていた。それが産業革命によって製造過程が近代化され、大規模化されていったのがテキーラらしい。

テキーラが近代化される一方で、メスカルは取り残される形で、先住民の時代から受け継いだ昔ながらの伝統製法で作られることになった。また、原材料が1種類に限られるテキーラと違い、使えるリュウゼツランの種類もバリエーションに富むことから、個性的な味を生み出せる。こうした点が、小さなメーカーの個性豊かな味を探し求めるクラフトビールやクラフトジンの流行と相まって、メスカルが見直されているようだ。

その店のおススメをいただいてみると、テキーラとはまるで味が違うことに驚いた。無色透明なので、ウイスキーのように内側を焦がしたたるで熟成したわけではなさそうだが、かなりスモーキーな香りがするのである。これは、日本のいぶりがっこ(秋田名物いぶしたたくあん)と合わせたらうまいかも!? スモークチーズにも合いそう!と、想像力がかきたてられる。

このスモーキーな香りは製造過程でアガベを土の中で蒸し焼きにするためについたものだそう。たるで熟成せずともこんな香りがするなんて驚きである。そして、この香りこそテキーラにはない魅力という。

ボクトウガの幼虫・グサーノが入ったメスカル

個性的といえば、こんな変わったものも。芋焼酎ならぬ「芋虫入りメスカル」である。リュウゼツランに寄生する「グサーノ」という芋虫がビンの中に入っているのだ。

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