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ぷりぷりで熱々、あふれる肉汁 ご当地餃子10選

NIKKEIプラス1

2018/10/28

ガブリとやれば肉汁ブシューがギョーザ(餃子)の醍醐味。
地元の味を包み込んだ、お取り寄せのご当地餃子も増えている。
こんがり焼いたアツアツを、11人の食通が食べつくした。

■揺すらず、じっと待つ

家族だんらんや友達との食事に花を添える餃子。中国生まれで、日本でも戦後広く食べられるようになった。中国では厚めの皮に包んでゆでる水餃子が一般的だが、日本では焼き餃子が主流。中国残留孤児が開いた你好(1位)では水餃子も人気がある。

今回取り上げた「ご当地餃子」は素材が楽しい。仙台あおば餃子(10位)に使う雪菜は、雪の中で育つ珍しい北国野菜。6位の「桜えび餃子」は薄いピンクの色合いと、ぷりぷりの食感が味わえる。地元で飼育するブランド豚や鶏肉を使う餃子も健闘した。

ランキング入りした餃子はいずれも冷凍で取り寄せられるが、うまく焼くにはコツがある。1つはフライパンに加えるお湯の量。レシピに1人前120ミリリットルとあれば半人分なら60ミリリットルと思いがちだが、小野寺力さんによると「お湯の量はフライパンの大きさで決まる」。このため、個数が減ってもお湯は同量が基本という。

焼いている途中は揺すったり、裏返したりしたくなるが、「皮が破れる原因になるので、じっと待った方がうまく焼き上がる」(島本美由紀さん)。タレも酢やしょうゆにこだわる必要はない。かんきつ果汁やオリーブオイルを付けたり、こだわりの塩をぱらりとかけたり、自由な発想で味わえるのも餃子の楽しさだ。

1位 中国家庭料理你好(ニーハオ)(東京都大田区) 800ポイント
「焼餃子」 羽根つき大ぶり 本場の味

東京・蒲田は餃子の街。中でも、羽根つき餃子は蒲田ならではだ。元祖と言われるのが中国家庭料理店の你好(ニーハオ)。中国残留孤児として1979年に帰国した店主の八木功さんが、本場中国の味を伝えようと1983年に開店した。手作りの餃子には日中の思い出が詰まっている。

小麦粉を溶き羽根をつける焼き方は、大連の焼きまんじゅうをヒントに工夫したという。ぱりぱりに焼いた羽根は「見た目もおいしそうで、場も盛り上がる」(都築春美さん)と、一目で食欲をかき立てる。

大きめの餃子を口に入れると、「もちもちしたぶ厚い皮をかむと肉汁があふれ、ボリューム感がある」(玉城ちはるさん)。「味がしっかりしているので、たれ無しでも食べられる」(寺本りえ子さん)と、女性にも好評だった。

素材は豚ばら肉と白菜、長ねぎだけを使用。「ニンニクが入っていないので翌日も気にせず食べられる」(島本美由紀さん)。水餃子も取り寄せ可能で、焼き餃子とは練り方を変えて皮を仕上げている。

(1)20個864円(2)http://www.nihao.co.jp/(3)あり

2位 ぎょうざの宝永(北海道苫小牧市) 610ポイント
「チーズ餃子」 とろり流れ出る濃厚な味

北海道を地盤とする持ち帰り餃子店の人気商品。味のバランスを取るためニラを抜き、厳選した2種類のチーズを加えた。酪農が盛んな北海道の味だ。

「厚みがあり、見た目はインパクト抜群。ボリューム感もある」(糸田麻里子さん)。一口食べると、餃子の真ん中からチーズがとろりと流れ出る。「餃子にチーズの組み合わせが斬新でおもしろい」(ユウ・シャーミンさん)、「チーズ入りは子供も大人も喜ぶ。一気に会話が盛り上がりそうだ」(都築さん)と、意外感のある楽しさを評価する声が相次いだ。

味の方も「餃子のベースとなるあんも強くてチーズとのバランスが良い。パンチ力があり酒が進みそう」と小野寺力さん。「味は濃いめだが、チーズがワインに合いそう」(寺本さん)という指摘も。「ボリュームもあり、おもてなしで食べたい1品。トマトソースを掛けても良い」(島本さん)など、さまざまな楽しみ方がありそうだ。

(1)15個880円(2)https://www.gyouza-houei.jp/(3)なし

3位 ミスター・ギョーザ(京都市) 510ポイント
「餃子」 懐かしい味 変わらぬスタイル

京都を代表する餃子専門店は、創業からもうすぐ50年になる。甘みを重視し、季節ごとに産地を変えて仕入れるキャベツをたっぷり刻み、赤身の多い豚のミンチ肉、ニンニク、ショウガと合わせる。それを弾力のある皮で包み、かりっと焼き上げる。変わらないスタイルが今も人気だ。

「味のバランスがよく、一口目からうまさを感じる」(福野憲司さん)。「肉の味がよくでているジューシーなあん。甘みのある皮が調和していて、毎日でも食べられる」(小野寺さん)、「なつかしい餃子の味。ほどよく大ぶりで、皿に盛っても映える」(藤原奈津子さん)など、シンプルながら、安定感ある味に評価が集まった。

「ショウガが効いている分、保温効果も良さそう」(尾崎彰信さん)、「ママや女性が喜びそう。体ぽかぽかで寒い季節によい」(都築さん)という声も。店舗で出している味噌タレ、ラー油タレは通販でも取り寄せられる。仕込み数が限られるため、到着に時間がかかることもある。

(1)36個1660円(2)http://www.mr-gyo-za.com/(3)あり

4位 餃子の王国(熊本市) 430ポイント
「黒豚生餃子」 こだわり九州食材のうまみ

業務用餃子の双和食品工業が2000年に始めた通販が「餃子の王国」。九州の食材へのこだわりが特徴で、肉はほのかな甘みのある黒豚を使い、玉ねぎ、キャベツ、ニラなども九州の契約農家から調達する。「もっちりボディーで、歯触りを残した肉の切り方のあんがよい」(玉城さん)、「たっぷり肉汁でびっくりする。オイル入りのたれをつければワンランクアップ。女性でも一口で食べられる絶妙な大きさ」(藤原さん)と、女性の評価も高かった。「味のバランスが良い。皮のもちもち感とぱりぱりがおいしい」(福野さん)。

(1)15個626円(2)http://www.oukoku-f.com/(3)なし

5位 餃子の馬渡(宮崎県高鍋町) 400ポイント
「もっちり餃子」 きれいな三角形 お土産に

畜産農家が多くキャベツ生産も盛んな宮崎県高鍋町は餃子の街。親戚の集まりには手土産に餃子を持って行く風習があるという。その高鍋町を代表するのがこの餃子だ。皮の焼き目がきれいな三角形は、「お皿に並べるとSNS(交流サイト)映えする」(藤原さん)と見た目も楽しい。2種類の小麦粉を混ぜる皮にもこだわりがある。「皮の厚みがあるので、家庭でも上手に焼き上げられる。冷めても味は落ちにくく、弁当によい」と尾崎さん。「ラードの香ばしさを感じる。ニンニクが効いてビールや中国茶に合う」(糸田さん)といった指摘もあった。

(1)40個2000円(2)https://mawatari.net/(3)あり

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