powered by 大人のレストランガイド

発見! チャーハンにぴったりのコメ品種、大粒ダイヤ土屋敦の男の料理道(1)

チャーハンにしておいしいコメの共通点は?=PIXTA

それは、「粒立ちの良さ」とでもいうべきものだ。コメの粒が大きく、炊くとぷりっとして弾けるような食感が生まれる。これをチャーハンにすると、かんでいて心地よく、非常においしく感じるのである。

また、「朝日」「ハツシモ」「あさひの夢」のほかにも、粒立ちの良さが印象的だったコメがある。

それは「にこまる」というコメだ。こちらは、九州など温暖な地方のブランド米で、2002年に奨励品種となった、まだ新しい品種である。ただし作付面積では常にトップ3に入っている「ヒノヒカリ」の後継品種なので、これから一気に入手しやすくなるかもしれない。

「朝日」などとは違い、仕上がりはパラリとはしておらず、もっちりとしている。そして味は甘く、日本人好みだ。飯粒も小さく細長い。ならば「粒立ち感」は弱いかと思いきや、小粒でも張りつめたような存在感があるので、きびきびとした、心地よい食感があるのだ。それに加え、おこわのような、むちむち感もある。

かむとご飯の一粒一粒がぷちっぷちっ、と弾けるような快感がある。パラパラでもしっとりでもない、いわばむっちりチャーハンとでもいおうか、新食感のチャーハンができるのである。

さて、ここまでが『男のチャーハン道』を書くときに調べ、実験し、試食して得た知見である。以降、私の中では、「チャーハンに最適なコメは『朝日』『ハツシモ』『あさひの夢』などの系統、亜流として『にこまる』のチャーハンもおいしい」と結論づけていたのだが、それらを超える、非常に粒感のある、とてもチャーハン向きのおいしいコメというのが、冒頭で紹介した「大粒ダイヤ」なのだ。

「大粒ダイヤ」は、もう名前からして粒立ちが悪いわけない、という感じである。「大粒ダイヤ」はその名の通り大粒だが、「朝日」などと同じ系統ではない。「コシヒカリ」から作られた「夢ごこち」と「ホシアオバ」の交配で生まれた品種であり、味は「コシヒカリ」に近く、甘みが強いのだ。「にこまる」のような甘さとむちむち感に加え、粒の大きさから生まれる際立った粒立ちの良さがある。

メールマガジン登録
大人のレストランガイド
メールマガジン登録
大人のレストランガイド