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Men's Fashion
魅せる男のセルフプロデュース

ファッションプロデューサー 五十嵐かほる

ファッションプロデューサー 五十嵐かほる
2018/10/26

魅せる男のセルフプロデュース

これらの骨格体形に身長175センチメートル以上、または170センチ以下の2分類を加えると、周りに与える印象がより細分化していきます。

上述の体形に当てはまらず、複数の骨格体形の傾向がみられるようなら、特に近いと思う体形を2つに絞るとよいでしょう。

自らの骨格体形を把握せず、「なんとなく」という感覚だけでスーツを選ぶと、「残念な人」に陥ってしまいがちです。

分かりづらいかもしれないが、こちらの方は右の肩甲骨が左よりも後ろに張っている。このような自分の身体のクセを知ることが、美しい似合うスーツを選ぶコツでもある

例えば、小柄な方であれば「身体を大きく見せたい」、体格の良い方であれば「おなかを目立たせたくない」――そんな思いから、いずれの場合も大きめのサイズを選ぶことが少なくありません。これが逆効果となってしまうのです。

体形を知っていれば、上着を3つボタンにすべきか、2つボタンにすべきなのか、シングルとダブルではどちらが自分を引き立てるのか、を見極めることができます。さらに、脚の長さも把握しておけば、上着はセンターベントにすべきかサイドベントがよいのか、はたまたノーベントにした方が脚長に見えるのかを知ることができます。

■着こなしに奥行きを与える装いへの愛情

今回、ナポリで老舗リストランテを訪れたときのことです。70歳代後半とおぼしきオーナーの紳士が、美しくジャケットを着こなし、テーブルへ挨拶にやってきました。そのジャケットは長年大事に着用してきたようで、、着古した感はあったものの、その分、思い入れが伝わってきたような気がしました。

スーツも、その年、その年の流行で、ジャケットの着丈やパンツのウエストの位置、前ボタンの数、肩のシェイプなども変わっています。でも、良いものを長く大切に使い、父親から息子へと引き継がれていく――。そんな洋服への愛情がイタリア人の格好いい着こなしに奥行きを与えているのだと思います。

次回は体形のタイプ別に、それぞれにあったスーツをご紹介します。

五十嵐かほる
スタイルファクトリー社長、パーソナルスタイリスト協会代表理事。武蔵野美術大学短期大学部卒、全日本空輸で国際線客室乗務員として勤務した後、独立。エグゼクティブを中心にしたスタイリングやファッションプロデュース、研修などを手がける。著書に「桁外れの結果を導く 一流の男の演出力」など。

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