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著者に聞く 仕事の風景

「2週間休みます」は工夫次第 上司も同僚も巻き込む 「まず2週間! 長期休暇取得を可能にする仕事の段取り術」 武者由布子氏

2018/10/17

もうひとつ武者氏が勧めるのは「健康チェック」だ。日帰りの人間ドックに含まれないような目や歯、運動機能やメンタル面のチェックも、長期休暇なら受けやすいだろう。「検査を済ませて、安心して仕事に戻れるメリットは大きい」(武者氏)

■物見遊山OK 人生変える可能性秘める?

長期休暇は、転職や起業を念頭に自分のキャリアの棚卸しをし、家族と話し合う機会にもできる。「長めに休む機会に家族と落ち着いてライフプランを話し合うのは、人生の選択を助ける」と武者氏はみる。普段は時間が細切れになりがちで、大事な話し合いも中途半端になりやすいからだ。じっくり本音トークをすれば、自分の覚悟を確認でき、家族の納得や共感を得るのにも役立ちそうだ。

ずっと同じ職場で働いていると仕事がルーティン化し、発想も広がりを欠きがち。ストレスもたまるだろう。「学びを意図しない観光旅行であっても、アートを見るとか、おいしいものを食べるといった目的意識があるだけで、得られる知見は違ってくる」と、武者氏は物見遊山を否定しない。お盆や年末年始といった料金のピークを避けやすい点で、オフシーズンはお得感が高いという。日ごろ疎遠になっている故郷の親や旧友との絆を結び直すような旅も提案している。

米スターバックス創業者のハワード・シュルツ氏は、旅行先のイタリア・ミラノでのエスプレッソ体験からカフェビジネスをスタート。これが、その後の人生を変える転機となった。武者氏は、日常を離れる長期休暇が「人生を変えてくれる可能性を秘める」と話す。この本を書くのにも長期休暇を役立てたという。「考えをまとめ、文章を書くには、多少まとまった時間が欠かせない」。次の2週間休暇に思いをめぐらし、予定を立てる楽しみは、日々をポジティブに過ごすうえでもプラスに働きそうだ。

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