猫と遊ぶのが苦手です脚本家、中園ミホさん

脚本家。東京都生まれ。TVドラマ「Doctor-X 外科医・大門未知子」「花子とアン」や「ハケンの品格」を執筆。NHK大河ドラマ「西郷どん」の脚本を担当
脚本家。東京都生まれ。TVドラマ「Doctor-X 外科医・大門未知子」「花子とアン」や「ハケンの品格」を執筆。NHK大河ドラマ「西郷どん」の脚本を担当

猫と遊ぶのが苦手です。夫が単身赴任になり、彼になついていた飼い猫が退屈そうです。私や子供は相手にしてもらえません。週末に夫が帰ってきたときに、目をらんらんと輝かせて夫と追いかけっこする姿を見て、やるせない気持ちになります。(福井県・女性・40代)

この猫、本当にだんなさんのことが好きなんですね。でもそんなに気をつかう必要はないでしょう。人間に好き嫌いがあるように、猫にも好き嫌いはあります。退屈そうにしていても、それは猫の責任。猫のことがストレスになるくらいなら放っておけばいい。寂しかったら向こうから寄ってくるはずです。

あなたは、とてもやさしい奥さんなのでしょう。だって、やるせない気持ちになるなんて、きっと、猫を楽しませてあげたいと思っているんですよね。でも苦手なことは無理しなくていい。猫と遊ぶのが得意な人と苦手な人がいることくらいは猫も分かっています。この猫は夫への愛情を爆発させれば、夫も猫も幸せじゃないですか。

でも、もし猫に焼き餅を焼いているのなら話は変わってきます。夫がいないのが寂しいと思い、帰ってきたときに、自分もかまってほしいのでしょうか?

もし焼き餅を焼いている自分を自覚したら、猫に負けないくらい、愛情を爆発させてみてはいかがですか? そういう奥さん、かわいいと思います。「私は猫に嫉妬しているの。猫と遊ぶくらい私とも遊んで」と甘えてしまいましょう。「猫と同じくらいかわいがって」と言ってもいい。だんなさんは決していやじゃないはずです。

嫉妬の解決策って、自分の中の恥ずかしい嫉妬心をそのまま相手に伝える以外にはない。だって、変にねじくれると、正義をふりかざしながら文句を言い出したりして、どんどん、かわいげのない人になりかねない。決して「そもそも私も子供も、猫なんか飼いたくなかった」などと変な理論武装をしないことです。素直に、やるせない気持ちになると言えば、それが一番伝わるはず。無理に猫の機嫌をとって遊んでやる必要もない。人間は無理すると変なひずみが出ちゃうので。その点、猫はいつも自然体でいいですよね。

ちゃんとエサをやって清潔にしてあげれば十分。猫の方から「遊んで」ってきたら遊んであげればいい。ライバルでも優しくしてあげれば、だんなさんも自分の大事な猫を大切にしてくれる奥さんを大切に思うはずです。だんなさん、幸せですね。猫にも奥さんにも愛されて。かわいい猫ちゃんに負けないように頑張ってください!

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[NIKKEIプラス1 2018年10月13日付]

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