1000円超えも失敗なし コンビニで買う安うまワイン

珍しい品種のワインも扱うローソン

ローソンでは低価格ワイン(600円台以下)と高価格ワイン(1000円以上)の二極化が進んでいる。人気ナンバーワンを維持しているのが、「カーサ・スベルカソー」。今回試飲した中でも、赤ワイン部門でコスパナンバーワンだったのがこの「カーサ・スベルカソー」。銘柄を見せずに知人に飲んでもらったのだが、600円以下だと聞いて驚いていていた。ファミマの「ファミーゴ」のカベルネと同じくチリのコンチャ・イ・トロの製品で、二つを比較してみると、ほんのわずかにこちらの方が渋みを強く感じる。

特に優秀だったのが、総菜との相性。甘酢団子やエビチリ、タレの焼き鳥(モモ)など、コンビニのお総菜に多い甘辛系の料理にとにかく合うのだ。シラー100%のレゼルヴァタイプは、アメリカンオークで熟成し、アルコール度数もやや高い(13.5%)、より飲みごたえのある男性的なワインだ。時間とともに香りが開き複雑さも感じられる。スパイシーな特徴を持つぶどう品種のシラーと、スパイシーなカレーとの相性はぜひ一度試してほしい。

カーサ・スベルカソー カベルネ・ソーヴィニヨン(左)、レゼルヴァ シラー(右)
▼カーサ・スベルカソー カベルネ・ソーヴィニヨン 575円(税込み)
▼カーサ・スベルカソー レゼルヴァ シラー 998円(税込み)

1000円以上のワインでは、「成城石井バロンラヴァリエール(税込み1080円)」など成城石井のワインを中心に選択肢が豊富なのがローソンの特徴だが、少し変わったところで、スペインの「エヴォディア(税込み1280円)」も気に入った。徐々に国や品種の選択肢が増えてきたとはいえ、基本的には赤はカベルネ、白はシャルドネが幅をきかせるコンビニのワイン売り場で、スペインの黒ぶどう品種、ガルナッチャは貴重だ。ちなみに今回試飲したなかで唯一コルク栓、瓶も上部に向かって径が太くなるガッチリとした形で、重厚感がある。

ボトルの重厚感とは裏腹に、華やかな赤い果実と軽めのボディーはいい意味で「飲みやすく」、女性的な柔らかなワインが好みの人は気に入るだろう。食事との相性もいい。いちごのキャンディーやリコリス、ナツメグのような甘いスパイスの香りがあるので、甘辛系の食事全般に合うほか、オリーブオイルのマグロづけなど白ワインに合いそうな食事とも違和感がなく、汎用性が高い一本だ。ただしタンニンが控えめなぶん酸化しやすいので、開けたら早めに飲み切った方が良さそうだ。

エヴォディア ティント
▼エヴォディア ティント 1280円(税込み)

ローソンでは10月2日に「ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA500ml」と「ジャパンプレミアム 甲州500ml」(税込み1298円)を発売した。セブンイレブンでは冒頭紹介した「ワールドプレミアム」シリーズを展開するほか、ファミリーマートも19年春に向け、銘醸地シリーズ(ボルドー、ニュージーランドのSB、日本ワインの甲州 等)を計画中だ。これまでの「安くてうまい」ワインだけでなく、シーンに合わせて楽しみ方の幅がますます広がりそうだ。

水上彩
シャンパンと日本ワインを愛するライター。ワイン愛が高じて通信業界からワイン業界に転身した。最近は、毎日着物生活をめざして「きものでワイン」の日々を送っている。ワインの国際資格WSETのDiploma取得に挑戦中。
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