ラグビーの魅力伝えたい 日本代表選手ら「大使」に
9月19日に開かれたイベントであいさつするアンバサダーの選手ら(東京・江東)
2019年9月20日に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。ラグビーへの注目を高めるイベントが先月、都内で開かれた。ラグビーの魅力を幅広い年齢層に伝えるアンバサダー(大使)として、日本代表の松島幸太朗選手(サントリー)ら3人が選ばれた。松島選手は日本大会で活躍することで、将来の選手やファンとなる子どもたちを勇気づけたいと意気込みを語った。
イベントは9月19日、公式スポンサーのDHLジャパン(東京・品川)が東京都江東区にあるスポーツ施設で開催した。まず大会をPRするアンバサダー3人を発表した。ラグビー日本代表の松島選手と元日本代表の大西将太郎氏、サッカー日本代表の槙野智章選手とアンバサダー契約を結んだ。
松島選手は前回の2015年大会に日本代表として出場。俊敏さを生かしたプレーで活躍し、強豪国の南アフリカに勝利することに貢献した。松島選手は南アフリカで生まれ、ラグビー留学した経験もある。2016~17シーズンと2017~18シーズンに国際リーグ戦スーパーラグビーのサンウルブズでプレーし、現在はジャパンラグビートップリーグのサントリーサンゴリアスで活躍している。
松島選手は「W杯に向けてコンディションを整えながら、日本代表としてのプレッシャーも楽しみながら盛り上げていきたい」とあいさつ。「前回大会で(南アフリカに)勝ったことで、他のチームから分析されるようになった。日本大会では相手の分析を上回るプレーをすることが大切になるはず」と気持ちを引き締めていた。
ミニゲームには小学生ら約30人が参加した
大西氏は「生きている間に日本でW杯が開かれるというのは、とてもすごい出来事。一人でも多くの人にこの感動を味わってほしい」と試合観戦を呼びかけた。槙野選手は「サッカーのW杯からラグビーのW杯に、人々の関心をつなぐ役割を与えられたと思う。多くの人に興味を持ってもらい、特に子どもたちに将来の夢を持ってもらいたい」と期待を語った。
その後、アンバサダーが大会で試合開始前にボールを運ぶ「ボールデリバリーキッズ」を募集するキャンペーンの開始を宣言。2019年2月19日までの期間で、小中学生20人を選考すると発表した。
キャンペーンの一環として、ラグビーボールを詰めた箱をできるだけ速く運ぶミニゲームを実施。ラグビークラブなどに所属する都内の小学生ら約30人が参加し、複数のチームに分かれてゲームを楽しんだ。このゲームに勝ったチームの小学生1人をボールデリバリーキッズ第1号として認定した。残りの19人は特設ウェブサイトを通じて募集していく。
ゲーム終了後にDHLジャパンの山川丈人社長が「来年の大会まで、あと1年となる節目の日に、大会を盛り上げてくれるアンバサダーとデリバリーキッズを発表できてうれしい」と述べた。
松島選手は「W杯でしっかり頑張って良い結果が出せれば、子どもたちも興味を持ってくれるだろうし、勇気を与えていきたい」と抱負を語った。