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学童保育に留学 お嬢様校、聖心流バリキャリの育て方 聖心女子学院の大山江理子校長に聞く

2018/10/7

聖心女子学院の大山江理子校長

東京都港区の高級住宅街に小中高の生徒が集う聖心女子学院。美智子皇后の母校であり、「お嬢様校」のイメージも強いが、女性の活躍の場が広がるなかで変身を遂げつつある。象徴的なのが、小学校にあたる初等科で2016年に始めた学童保育。「子供を育てながらバリバリ働く卒業生が増えてきた。母校としても支えていきたい」と大山江理子校長は語る。創立110年を迎えた伝統校の考える女子教育のあり方とは。

■共働きが増え、約5年前から学童保育を模索

「おかえりなさい!」

聖心の学童保育施設「ジョアニークラブ」では、授業を終えて入室する生徒にスタッフがこう声を掛ける。まずは机で静かに宿題に取り組む。その後、ゲームや工作をして遊び、夕方4時にはおやつの時間。まるで家のような空間だ。

学童保育を始めた2年前、名門の女子校ではまだ珍しく、「あの聖心が」と話題になった。「学校のモットーは社会に貢献できる女子を育てることですから、自然な流れです。頑張って働いている卒業生が母校に子供を入れたいと思ったときに、学童保育がなかったら困りますよね」

初等科1年の生徒数は100人弱。共働き家庭の割合は「正確に数えたことはないのですが、以前はほとんどいなかったと思います。それが今では2~3割ぐらいですね」。現在、ジョアニークラブには初等科の約300人が登録し、40~50人ほどが定期利用している。

最近では英語や音楽など習い事のある学童保育も出てきているが、ジョアニークラブではあえてそういうカリキュラムは設けていない。「お稽古などは家庭でやっていくべきものなので、学童保育でやるのは違うかなと思いました。静けさの中で学習に励んでほしいと考えています」。名前の「ジョアニー」は学院の創立者が生まれたフランスの町の名前。ぶどう畑の広がる穏やかな田舎だという。創立者の子供時代のように豊かなときを過ごしてもらいたいという思いをこめている。

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