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ヒットを狙え

閑古鳥からほぼ満席へ 横浜スタジアム7年間の大改革

日経クロストレンド

2018/10/9

(上上)球場の外の公園では大型ビジョンでパブリックビューイングが行われ、球場内さながらに盛り上がる。夏休み期間中はここを「ハマスタBAYビアガーデン」として開放し、テーブル席を設営した。(上右)人気の「ベイスターズエール」

もう一つ力を注ぐのは、球場に入らない人にも一体感を感じさせる工夫だ。試合前にはグラウンドの扉を開け、公園を行き来する人も練習風景を見られるようにした。試合開催日には公園内に大型ビジョンを設置し、夏はビアガーデンを設営。「野球をこれまで見ていなかった人にも、球場から漏れてくる歓声や光で、盛り上がりを身近に感じてもらえるようにした」(林氏)

公園を散歩する人も、試合開始前のグラウンドの中が見られるゲート。練習風景を見学し、記念写真を撮ることもできる

イベントは多彩だ。試合中は、ほぼすべてのイニングの合間にイベントが行われるほか、勝った試合の後は花火にムービングライトを織り交ぜたショーを開催。選手、コーチのサインボールの投げ込みなどもある。こうした取り組みは、早く球場に来て最後まで試合を見るファンを増加させる。滞在時間を長くして収入増につなげる狙いだ。

勝利の花火の際は、会場が暗くなる。観客はチームカラーの青色に光るアイテムをかざし、スタンドを青い光で満たす

横浜スタジアムの隣には、1階にカフェとグッズショップ、2階にコワーキングスペース、地階にフィットネススタジオなどがある複合施設「THE BAYS」をオープンした。スポーツを核に街のコミュニティーを育て、産業を創出していく「横浜スポーツタウン構想」の中核施設と位置付けている。大人が入りたくなるおしゃれな店構えだ。

ディテールに野球を感じさせる洋服や雑貨が並ぶショップ

球団が着目するのが試合開催日以外の球場の活用だ。9月11~13日は、広島で行われる試合のライブビューイングを横浜スタジアムで開催。新しい球場の生かし方を模索している。

(文 中城邦子、写真 古立康三、佐藤正純)

[日経トレンディ 2018年10月号の記事を再構成]

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