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コンサルとお笑いは似ている!

ライバルは昨日の自分 お笑いもコンサルも安泰はない 東大卒お笑いタレント 石井てる美氏

2018/9/15

「ライバルは他人でなく昨日の自分」と説く石井てる美さん

 マッキンゼー・アンド・カンパニーで働いた経験を持つお笑いタレントの石井てる美さんが、コンサルティングとお笑いに共通するスキルなどを紹介する連載。最終回のテーマは「ライバルは他人でなく昨日の自分」。成長し続ける者だけが生き残れるという心構えを説いて締めくくります。

■卒業審査を通過できるのは10組に1組

 お笑い養成所ワタナベコメディスクールに1年間通い終わった2010年秋、「卒業審査」なるイベントが行われました。スクールの母体である芸能事務所ワタナベエンターテインメントに芸人として所属できるかどうか、運命の審判が下されるのです。

 このシステムは事務所によって異なり、養成所を卒業したら自動的に全員所属している扱いになる事務所もあるようです。ただ、ワタナベエンターテインメントでは、卒業時に厳然たる選抜が行われ、おおよそ10組に1組の芸人が事務所に所属できるという仕組みが採用されています。この卒業審査の存在が「まずは事務所に所属できるようにがんばろう」と養成所生に良い緊張感を与えてくれるのです。

 このときに所属できないとどうなるか。その後、自主的に芸人活動を続けて何かのきっかけで所属できることもあれば、他の事務所に行く芸人もいます。また、所属できなかった多くの人がこのタイミングで芸人を辞めることも事実です。私の同期は150人ほどおり、その中から10組がワタナベエンターテインメントの所属となりました。そして、私はその中に入っていませんでした。

 このときの「途方に暮れた感」は今思い出しても吐きそうになるくらいです。もちろん、新しい世界に挑戦したことには後悔はありませんでしたが、厳しい現実を突きつけられて、「これで気が済んだだろうから、おとなしく堅気の世界に戻りなさい」という天からのメッセージなのかと思い、再就職することも当然考えました。

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