多彩な秋冬トレンド ウエスタンやレトロモダンも注目宮田理江のファッション戦略論

トレンド4「インディペンデント」

LOKITHO 2018-19年秋冬コレクション LOKITHO(ロキト)

女性を取り巻く社会情勢の変化を映して、凜(りん)としたインディペンデント(自立)な女性像をファッションも描き出している。単に男っぽく強がるのではなく、センシュアル(官能的)と強さを兼ね備えた「新・パワーウーマン」が今の気分になじむ。

LOKITHO 2018-19年秋冬コレクション LOKITHO(ロキト)

例えば、レースワンピースやキャミソールドレスをまといながらも、靴は編み上げブーツでハードめにアレンジ。透けるトップスには紳士服ライクなチェック柄ワイドパンツといった、たおやかさとりりしさが同居するミックスがインディペンデント感を引き立てる。

LOKITHO 2018-19年秋冬コレクション LOKITHO(ロキト)

きらめき素材やワイド幅シルエットも、他人にもたれかからない芯の強さを感じさせる。縦落ち感が際立つ、ロング丈のコンビネーションは性別をぼかす。体の輪郭を拾い過ぎないフォルムは中性的な着映えに導く。柔らかい素材感がフェミニンを呼び覚ます。

LOKITHO 2018-19年秋冬コレクション LOKITHO(ロキト)

気になるトレンドは1点から取り入れるのがコツ

4大トレンドに共通するのは、余計な気負いを遠ざけながらも、自分らしさを隠さない押し出しの強さだ。これまでの作法にとらわれないコーデが着こなしに自信やこなれ感を呼び込む。気になる新トレンドが見つかったら、手持ちワードローブにまずは1点だけ迎え入れるつもりで、薄く取り入れていくと、私流スタイリングを程よくアップデートできそうだ。

宮田理江
ファッションジャーナリスト、ファッションディレクター。多彩なメディアでランウェイリポートからトレンド情報、スタイリング指南などを発信。バイヤー、プレスなど業界経験を生かした、「買う側・着る側の気持ち」に目配りした解説が好評。自らのテレビ通版ブランドもプロデュース。セミナーやイベント出演も多い。 著書に「おしゃれの近道」「もっとおしゃれの近道」(ともに、学研パブリッシング)がある。

[nikkei WOMAN Online 2018年8月18日付記事を再構成]

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