花色鉛筆・折り鶴カード 海外土産に人気の和文具
海外旅行や出張にお土産を持っていく機会はありますか。いざ行くとなると何を渡そうか悩みがちですが、実は今「文房具」のお土産が人気です。都内の文具店には外国人観光客向けの文具コーナーが設置されている店舗も多く、日本の伝統的な図柄や文様をモチーフにした「和文具」への関心が高まっています。海外へのお土産だけでなくプレゼントとしてもらってもうれしい、おしゃれな和文具を一挙ご紹介します。
鉛筆を削ると花が咲く「花色鉛筆」
TRINUSの「花色鉛筆」は、日本の桜や紅梅など伝統的な「花のかたち」と「花の色」がテーマの色鉛筆。五角形の特徴的なパッケージの中に色鉛筆が入っており、お土産やギフトにも最適です。値段は1800円(税抜)。
花色鉛筆の断面は、それぞれ日本の伝統的な花の形になっています。持ったときの手触りや握る感覚が花の種類ごとに違い、1本1本の花の美しさとデザインに思わず目が奪われます。
見た目だけでなく鉛筆を「削る」ことにも焦点が当たっており、鉛筆を削ることで本物の花びらのような削りかすが生まれます。鉛筆を削る力加減や角度でも花びらの形が変わるので、鉛筆を削ることそのものが楽しくなる商品です。また、芯の周りの軸部分には、廃棄古紙を原料にした環境に優しい新素材が使われており、環境にも配慮されているのがうれしいポイントです。
メッセージカードが折り鶴に変身「FOLPe(フォルペ)」
言葉と形を伝えられる、折り紙のようなメッセージカードがWRAPALLETの「FOLPe(フォルペ)」です。
カラーは色彩豊かな全10色。「しろ、なのはな、さくら、たけ、ききょう」は穏やかで素朴な質感。「イエロー、ブルー、オレンジ、レッド、グリーン」はビビッドで華やかな質感と、色に合わせて紙の質感が異なります。値段は各180円(税抜)。
カードの片側には、折り鶴の形に切り込みが入っており、カッターやハサミを使うと奇麗に切り取れます。もう片側には「おりかた」が印刷されていて、7ステップで折り鶴が完成します。
従来の折り紙の鶴とは作る工程が違い、簡単に鶴を折ることができます。紙自体に既に折り目が付いているので、折り目に沿って作り進めると鶴が完成します。鶴自体にメッセージを書いてもOK! 折りやすく後から広げやすい構造になっています。
中にメッセージを書き、周りをテープなどで留めれば手紙として送れます。海外の友達へ国際郵便として送ったり、プレゼントのメッセージとしても使える便利なカードです。
SNSで話題 美しく繊細な日本伝統文様が入った「千代切紙」
レーザー加工で和柄文様の透かし彫りを施した千代紙がバックストリートファクトリーの「千代切紙」です。SNSから人気に火が付き、一時は入手困難になったほどの大人気商品です。
発売当初の文様は9種類でしたが、年々新しい文様が追加され、現在は全部で18種類。値段は3枚入りで各900円(税抜)です。
千代切紙にはそれぞれ日本伝統文様が細かく切り抜かれていて、紙とは思えないほど高級感があります。精密なデザインが美しく、思わず見入ってしまいます。
あまりの美しさに使うのがもったいなくなりますが、実際に折ってみました。透かしが美しいので、箸袋や箸置きを折ると来客時のちょっとしたおもてなしにも使えます。
文様の部分がちぎれてしまいそうですが、何度折り返しても紙はちぎれません。文様をきれいに折るのは最初は少しコツが要るかもしれませんが、紙はとても頑丈なので、いろいろな折り方に挑戦してみてくださいね。
通常は1セットに同じ柄が3枚入っていますが、いろいろな文様を試してみたいときは麻・青海波・七宝の3種が入ったアソートセット1000円(税抜)がおすすめです。
リアル過ぎて本物と間違う「おもしろ消しゴム」
野菜や動物などユニークな形をした消しゴム。近所の文房具屋や駄菓子屋で売っていて、学生時代に一度は使ったことがある方も多いのではないでしょうか?
イワコーの「おもしろ消しゴム」シリーズは年々進化を遂げており、海外へのお土産や外国人観光客にも大人気。中でも人気なのが「ブリスターパック お寿司」、値段は350円(税抜)です。
マグロやウニといったネタの質感が素晴らしく、細かいディテールまで再現されています。シャリの一粒一粒までリアルに作られていて、触り心地も面白く、ネタを取り外し入れ替えて楽しむこともできます。
見た目だけでなく消しゴムとしての性能も抜群。消字性能(消す力)がしっかりあり、どの部分からでも使えます。ブリスターパックは他にも、和菓子や動物園、野菜など全部で51種類あります。値段もとてもお手ごろなので、ついついコレクションしたくなりますね。
富士山モチーフ文具大集合!
海外へのお土産では、日本を代表するモチーフを使ったものも人気が高く、中でも「富士山」アイテムは大人気。ここからは富士山のデザイン文具をご紹介します。
富士山のレターセット
手紙を開けるときにちょっとしたサプライズが楽しめるレターセットがgoodbymarketの「Mt.envelope」です。値段は300円(税抜)。
中に入れるメッセージカードの片面がシルバーになっていて、光沢を放ちミラーのような役割を果たします。裏面が白紙になっており、そこにはメッセージを書くことができます。
OPENと書かれたミシン目を開くと富士山が現れます。シルバーのカードに富士山が反射されると湖面に映る「逆さ富士」の姿も眺めることができます。海外の人や友達に手紙を送るときに喜ばれること間違いなしのレターセットです。
富士山の付箋
ちょっとした工夫を加えると富士山の形に見える面白い付箋が、goodbymarketの「Fusen-Fuji」です。20枚つづりで値段は500円(税抜)。
一見角がギザギザしたブルーの付箋ですが、付箋を二つ折りにしたり、資料の角にペタッと貼ると富士山が現れます。中にメッセージを書いて渡したり、資料に添えるなどコミュニケーションツールとしても使える付箋です。
富士山のメモ
3つのタイプの富士山のシルエットが楽しめるメモがKamiteriorの「fuji-san」です。3デザイン各10枚入っています。30枚入りで値段は800円(税抜)。
メモにメッセージを書いた後、切れ込みに合わせて丸めてそっと差し込みます。差し込むだけで平面だったメモが立体になり、紙の違った表情が楽しめます。
幻想的な赤富士や、雲海の上にそびえ立つ雄大な富士山など、デザインは3種類。それぞれ切れ込みに入れると違った紙の丸まり方をするので、ディテールの違いを楽しめます。
「日本の和文具」魅力を再発見しよう
折り紙や消しゴムなど昔からある日本の文具ですが、最近では特にデザイン面にこだわりを持った和文具が増えています。伝統的なモチーフや日本ならではのものは、海外へのお土産だけでなくプレゼントにもおすすめです。ぜひ和文具をチェックしてみてはいかがでしょうか?
(ライター やまぐちまきこ)
[nikkei WOMAN Online 2018年7月20日付記事を再構成]
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