手軽でおしゃれ 1~3万円台のコードレスクリーナー
コードを挿す手間がなく、サッと掃除ができるコードレススティッククリーナー。これまでは「吸引力が高いものは値段も高い」というのが常識だったが、最近は低価格帯でも吸引力、デザイン性を兼ね備えたモデルも続々登場している。1万円台から3万円台までの予算で買える、注目の4台を紹介しよう。
インテリアになじむミニマルなデザイン/ツインバード工業
まず紹介するのは、2018年5月にツインバード工業が発売したコードレススティック型クリーナー「TC-E261S」。重量1.5kgと軽量で取り回しやすく、ゴミ捨ての際にホコリが舞わない紙パック式を採用するなど、ストレスなく自然に使えることを目指した。また、出しっぱなしにして、いつでも手軽に使えるよう、インテリアになじむシンプルなデザインにこだわっている。
ヘッドに回転ジョイントとボールキャスターを搭載したことで、左右180度になめらかに動き、隙間やベッド、ソファの下もスムーズに掃除が可能。パワーブラシがラグやカーペットのゴミもかき出して吸い込む。自立はしないが、取っ手部分にゴムが装着してあるため、壁などに立てかけられる。
掃除機かけながらモップでホコリ取り/アイリスオーヤマ
18年6月にアイリスオーヤマから登場した「極細軽量スティッククリーナー KIC-SLDCP5」も、重量1.4kgと軽量な紙パック式コードレススティッククリーナー。従来比約3倍の吸引力と、独自開発した自走式「サイクロンパワーヘッド」が高い掃除能力を実現する。またホコリの量に合わせて吸引力を自動調整する「ほこり感知センサー」も備える。
注目は、業界で初めて採用したという「静電モップクリーンシステム」。本体にモップを入れられるモップ帯電ケースを装着し、掃除機をかけながら気になったテレビ周りや棚などのホコリはモップで掃除できる。掃除機は自立するため、掃除の途中で一時的に手を離して別の作業も可能だ。使い捨てダストパック81枚付属。
スティックを倒せばスイッチオン/ケルヒャー
ケルヒャーのスティッククリーナー「KB5」は、モーターで風を作ってゴミを吸引する一般的な掃除機とは異なり、本体内のブラシが回転してゴミをダストボックスに集める構造。スティックを傾けるだけで電源が入るため、ほうき感覚で手軽に使え、排気がないので空気を汚さないというメリットがある。
モーターが必要ないため、スティック部もシンプルで、部屋の隅に置いておいても目立たない。ヘッドは前後左右に動かせるほか、スティックは手前に90度まで倒せるため、高さの低いソファやベッドの下も掃除しやすいのも特徴だ。
累計販売台数10万台以上の人気シリーズ/プラマイゼロ
シンプルでおしゃれなデザインと手ごろな価格が人気となり、発売から3年で累計販売台数10万台を突破したプラマイゼロのコードレスクリーナー。17年12月発売の「±0コードレスクリーナー B021」は高級感を意識し、艶やかさのある4色を展開している。重量は1.3kgと業界最軽量クラスながら、吸い込み内からモーター部まで直線状に配置したことで高い吸引力を実現した。
「B021」は、通常は別売りの「ふとんノズル」を標準でセット。回転ローラー部分で布団からダニの死骸や花粉をたたき出し、大きなブラシ部分でかき出して吸い込むという仕組みだ。布が吸いつかないので、毛布やソファ、カーテンにも使用できる。また本体が軽いため高い場所の掃除もしやすく、別売りのノズルを使えばエアコンフィルターなどの掃除もはかどる。連続運転時間は、標準モードで約57分。
(家電ライター 田中真紀子)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。