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ローソンと日立金属 積極採用「なでしこ銘柄」に聞く 東京医大問題、働く女性に波紋

2018/9/4 日本経済新聞 

田宮直彦 日立金属執行役常務

■正しい経営判断へ不可欠 日立金属執行役常務・田宮直彦さん

――2018年入社の文系総合職の女性比率は50%。女性を積極採用する狙いは。

「当社は特殊鋼など、ニッチ戦略が強み。それだけに、代替可能な他社製品が出れば市場を一気に失いかねない。多様で優秀な人材を生かす革新的な風土が開発力強化に必要だ。私は17年に日立製作所から転籍後、新卒採用で総合職の女性比率に独自の評価指標を導入。大学の対象学部の在籍者の男女比率をもとに文系は40%、技術系は10%を目指す」

1982年日立製作所入社。人事畑を歩み2016年日立総合経営研修所社長兼務。17年日立金属執行役、人事総務本部長(現任)。18年4月から現職。

「私自身の米国地域本社時代の経験も大きい。08年から3年間いたが、女性が6、7割を占めていた。帰国後、日本人男性ばかりの会議に出て違和感を覚えた。連結対象に海外企業も含む時代。同質な男性だけで経営判断を下すような組織に疑問を感じる」

――実際に女性の働きはどうか。

「ある数十億円の大型受注では中堅の女性総合職が活躍してくれた。また、入社3年目の総合職研修の時、一人だけ休憩中に電話で商談を続ける女性がいた。彼女は取引先の信頼が厚く、何かあると真っ先に連絡が入るという。個人の能力なのか女性だからなのかは言えないが、成果を出してくれている」

――日立時代の女性活躍のノウハウを移管し始めた。

「当社にも理念はあったが行動計画が未整備だった。17年は、女性の社外取締役が助言し、広く女性活躍を推進させる組織を設置、女性総合職のネットワークをつくるイベントも始めた。まだ少ない女性総合職の不安解消が狙い。仕事と育児の両立に悩む主任の声も出るが、それでいい。悩みつつ着実にキャリアを積む姿を共有することが、若手の参考になる」

――18年入社組は営業配属も男女半々。育成の課題は。 「責任ある仕事を任せないと昇進・昇格で遅れる。上司には、女性に大きな仕事を任せないなど無意識の偏見を払拭するための研修を実施。次の課題は女性の転勤だ。家の事情などが無くなるまで猶予する制度を18年に導入。女性がキャリアを積み、普通に管理職になる会社を目指す」

日立金属
・「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」(内閣府支援)行動宣言に平木明敏社長が賛同
・女性役員比率5%(18年3月末)

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