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エクセル達人ユーチューバー 世の残業減らす使命感 ユースフルの長内孝平社長

2018/8/29

新会社ユースフルでは一般的なユーチューバーと同様に動画の広告枠も販売するが、それで稼ぐことだけを目的にはしていない。ミッションの一つは「ユーチューブで残業を減らす」こと。エクセルを使いこなすことができれば、仕事の生産性が上がることは自分でも実感していた。仕事を効率化して自己実現に時間を割きたいと考える人がターゲットだ。動画を使った期間集中型のエクセルトレーニングプログラムを企業研修として提供したり、エクセルの他にもクラウドサービスの使い方などテーマの幅を広げたりする予定だ。

■社会に役立ちたい「志」を応援したい

「社会に貢献したいと考える人を応援したい」と語る

このターゲット設定の考え方には、時間に追われながらキャリアに悩む同世代を見てきたことが影響している。「例えば商社だと海外に何年か暮らして、10年後にはこういうポジションにいるといった未来が明確に見えてしまいます。それはとても恵まれた環境ですが、一方で我々の世代はSNS(交流サイト)などから色々な情報や選択肢が見える。何かしら社会貢献の志を持っているビジネスマンほど『このままでいいのか』と悩んでいる。でも時間に追われていてなかなか踏み出せないのが現実です」

仕事の効率性を上げる支援だけではない。サラリーマンが何か新しいことをやりたいと考えて一歩踏み出すにはネットでの発信が不可欠になってきている。そこで、現在作成中なのがウェブマーケティングを教える動画チャンネルだ。どうやってネットでファンを増やすか、アイデアを発信するか。長内さん自身が日々エクセルで動画の視聴データを分析し、視聴者が途中で離脱しないように検証を繰り返してきた経験を生かす。

まずはコンテンツを充実させて企業研修や動画の広告枠で収入を得る。次の段階としてはビジネスマンの活躍の場を増やすためのプロダクションを作り、何らかのビジネススキルを持つ個人をビジネス系ユーチューバーとして育成・支援する計画も温める。

米ユーチューブのスーザン・ウォジスキ最高経営責任者(CEO)はユーチューブについて「巨大な現代の動画版図書館」と表現している。それを引用し、長内さんはこう言う。「僕は本を見やすいように丁寧にラベリングする図書館のおじさんです。後世に残るクリエーター組織をつくりたい。質の高い『本』をたくさん生み出し、それを将来、自分の子供が見てくれたらうれしいです」

退職したのは7月に誕生した長女の影響も大きい。「社会の役に立つと言っておきながら、身近な家族を幸せにできないのはどうなんだろうと思った」。妻の妊娠が分かってから自分の働き方を見つめ直した。そして「自分がなし遂げたいことは親孝行や子育てをしながら、人の役に立つ仕事をすること」という結論に至った。ユースフルの拠点は青森県の実家に構える。

「ユーチューバーがいいのは、いつでもどこでも働けるということです」。事業が軌道に乗れば、「1年のうち青森に3カ月、米国シアトルに3カ月、残りは他の都市で過ごすという生活もしたいですね」。事業も働き方も、新しい境地を開こうとしている。

(安田亜紀代)

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