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変わるテレビの選び方 映像配信対応、メーカーで差 西田宗千佳のデジタル未来図

2018/8/28

最近のテレビのリモコンには映像配信を呼び出すボタンがついている(ソニー製品のリモコン)

スマートフォン(スマホ)ならAndroidかiPhone(iOS)か、パソコンならWindowsかMac(macOS)か、購入するときに気にする人は多いだろう。これらは「OS」と呼ばれる基本ソフトであり、スマホやパソコンの機能や使い勝手の基本を担っている。一方、これまで機能や使い勝手はほぼ同じだったテレビでも、OSが重要になりつつある。NetflixやDAZNなど、次々登場する映像配信サービスへの対応などで差が出てくる可能性が高いからだ。

それら映像配信サービスを気軽に見るには、地上波やBS放送と同じように、見る番組をリモコンで簡単に選びたい。実際、最近のテレビのリモコンには、BSや地上波を切り替えるのと同じように、映像配信を呼び出すボタンがつくようになっている。この対応でOSの差が出てくるのだ。

■Androidを採用したソニーとシャープ

ソニーとシャープは、4Kを中心とした主要モデルに「Android TV」を採用した。ソニーは2015年から、シャープは2017年から採用している。利点はスマホのAndroidに近いこと。スマホアプリからの転用が容易なので、新しい映像配信サービスや、映像配信サービスの新機能への対応は比較的速い。ユーザーはAndroidスマホと同様、アプリストア「Google Play」から、該当する映像配信サービスのアプリをインストールすればいい。

ソニーの4K液晶テレビ「X8500F」シリーズ

ただ、同じOSを使ってはいるが、ソニーとシャープのテレビは全く同じというわけではない。「ユーザーインターフェース(UI)」や機能が異なっている。

ソニーはスマホのAndroidによく似たUIで利用できる。特に力を入れているのが、音声による操作。Androidには、音声での操作に対応する「グーグルアシスタント」が搭載されているが、これとおなじものがAndroid TVにも組み込まれている。リモコンにマイクとグーグルアシスタントを呼び出すボタンがあり、リモコンに向かって話すことで、ネット検索や録画番組の再生ができる。別途スマートスピーカーがあれば(グーグル製品だけでなく、アマゾンのEchoシリーズにも対応する)、リモコンがない場所から声で操作することも可能で、2018年中には、照明や掃除機などの操作にも対応する。

また、欧州で18年7月末に発表した(日本での発売は未定)最上位モデルの BRAVIA MASTERシリーズ「AF9」および「ZF9」では、テレビにマイクが内蔵され、リモコンを使わなくても、スマートスピーカーと同じように、ハンズフリーで命令できるようになっている。

シャープ製品のリモコンで映像配信を呼び出すボタン

シャープも音声操作には対応予定だが、それ以上に「人工知能(AI)」に力をいれている。放送からネット配信まで、視聴履歴をAIで解析し、利用者が見たいであろうコンテンツを提示する「ココロビジョン」という機能を搭載している。独自に音楽・映像・ゲームの配信機能をもっており、どれもテレビから簡単に使えるようになっている。興味がありそうなテレビ番組が始まるときなどには、ココロビジョンが声で教えてくれる。

Android TVの欠点は動作が緩慢になりがちなところだ。最初の製品から数年が経過し、起動速度などはかなり改善しているものの、全体に動作は「もっさり」しがち。さらなるパフォーマンスアップが必要なのだろう。

■「HTML5」で対応するパナソニックとLG

パナソニックとLGエレクトロニクスは、それぞれ独自のOSを採用している。そのため、Androidのようなスマホアプリからの流用はできないが、どちらもウェブブラウザーで「HTML5」を採用しており、ウェブアプリを作るノウハウが転用できる。

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