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アマゾンの森に鏡を置く 動物は自分の姿にどう反応

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/8/24

ナショナルジオグラフィック日本版

人間の行動を観察するテレビ番組が人気だが、今回紹介するのは、動物たちのモニタリング映像だ。アマゾンの熱帯雨林に鏡を置いて、動物たちが鏡に映った自分の姿を見て、どんな反応をするかを観察した。

撮影したのは、野生動物や手付かずの自然風景を撮影するグループ「Untamed Photography」のマーク・ファンリー氏。アマゾンの熱帯雨林に鏡とカメラトラップ(自動撮影装置)を設置すると、イノシシや鳥(ラッパチョウ)をはじめとする多くの動物の反応がわかった。

「自己認識をするには、たいへん高度な知性が必要です。自分自身と自らの動き、そして鏡の中に見えているものについて情報を統合しなければならないからです」。米ニューヨーク市立大学ハンター校の動物心理学者で、『The Dolphin in the Mirror(鏡に映るイルカ)』の著者ダイアナ・ライス氏は2015年のナショナル ジオグラフィックの取材でこう語っている。

人間ですら、鏡に映る自分が何なのかは、2歳になるぐらいまで理解できない。動物が自己認識をしている証拠として挙げられるのは、体を動かして自分では見づらい所を見ようとしたりするなど、動物たちが鏡の前で繰り返す不自然な動きだ。こうした行動は、鏡に映る像と自分とをつなげて考えることを試みる行動とみられる。ゾウやイルカ、大型類人猿などは、鏡の前でこのような行動を取る。

鏡の向こうに映った自分の姿を、敵だと思っているのか? それとも、好奇心をそそられる存在なのか? 自己認識を示すかどうかに関わらず、鏡に映った自分の姿を目にした動物たちが示す反応は、見ていておもしろい。

(日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2018年7月11日付記事を再構成]

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