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親子で遊ぼう 「樹上の秘密基地」ツリーハウス10選

NIKKEIプラス1

2018/8/12

虫取り、木登り、ターザン、秘密基地――。
子供の頃の遊び心や冒険心をかき立てるのがツリーハウスだ。
家族や仲間と楽しめる「樹上の遊び場」をランキングした。

■自然に抱かれて 秘密基地の感覚

ツリーハウスは樹木の上に建築される家の総称。主に数本の樹木を支柱とするが、人工的に建てた柱を使う場合もある。自然に生えている樹木が内部にある建築物という考え方も。ツリーハウスクリエーターの小林崇さんは「ツリーハウスは木登りの延長。風の揺れ、枝のたわみ、自然に抱かれる感覚を味わうため日常生活の余計な物は持ち込まない方がいい」と話す。

建築基準法では「土地に定着する工作物」が一定規模以上だったり都市計画区域に建てる場合などは建築確認申請が必要だが、ツリーハウスの多くはいずれの条件にも該当しない。小林さんは「安全にも配慮しつつ、現時点で規制にとらわれない点を生かし、自由な発想で個性的なツリーハウスが増えてほしい」と話す。

今回は「みんなで楽しめる」点を重視したためキャンプ場などの施設が多いが、日本の国土の約7割は森林。ツリーハウスの魅力は子供が遊んだ秘密基地と同じだけに、知る人ぞ知るハウスを探すのも面白い。

東日本大震災を経験した東北地方では2013年からツリーハウス作りのプロジェクトが進行している。主催する一般社団法人東北ツリーハウス観光協会の代表理事、斉藤道有さんは「樹木や環境と付き合いながら、色々な制限の中で工夫を凝らすのが楽しい」と話す。

1位 北軽井沢スウィートグラス 620ポイント
森と調和、おとぎの国 (群馬県長野原町)
「ノア」

オートキャンプ場の森に4種類7棟のツリーハウスがたたずむ。フィンランドの妖精の名を冠した「トントゥ」、森に浮かぶ箱舟「ノア」は日帰り客も使える。ハウスを結ぶつり橋を行き来するだけでも冒険気分が味わえる。「森とハウスが調和しながら非日常の景色ができあがっている」(竹内友一さん)。キノコをモチーフにした「マッシュルーム」(1棟)やキャビン式の「フォレスト」(4棟)には宿泊も可能だ。

宿泊できる「マッシュルーム」

作者の稲垣豊さんは「おとぎの国で遊んでいるような雰囲気を出しつつ、周囲の自然にもなじむよう、極力直線を避け、自然なラインを出すことにこだわった」という。9人の専門家の票を集めた。「一つ一つのデザインがメルヘンチックで夢がある」(小林崇さん)。「絵本の世界のような美しさ」(斉藤道有さん)など世界観への評価が高かった。「人が頭でイメージする『理想のツリーハウス』を追求すると宿泊施設としては難しい場合もあるだろう。理想だけでなく、宿泊したいという願望も実現してくれる」(浜松教道さん)との声もあった。

(1)上信越道・碓氷軽井沢インターチェンジ(IC)から50分(2)あり(3)https://sweetgrass.jp/

2位 千年の森自然学校 490ポイント
個性的30棟以上 (長野県大町市)

300ヘクタールの森、7つの沢、20の滝、標高差700メートル――。そんな壮大な自然の中に30棟以上ものツリーハウスが点在する。「ツリーハウスを持とう」を提唱しており、それぞれのオーナーが趣向を凝らしたツリーハウスの個性も見どころだ。

うち6棟が遊び場として開放されているほか、宿泊できるハウスも別に2棟ある。施設の利用が森全体の自然体験を前提とし、「ツリーハウスの持つ意味や世界観を肌で感じられるのが良い」(牛島義之さん)。オーナーの体験談を聞けるプランもある。森林ガイドが付くプランは「より深く自然を理解し、楽しむことができる」(山本貴義さん)。

大人8人は泊まれる「4BOX」は絵本「おおきなきがほしい」の再現のような4層構造=写真。「子供は探検気分が楽しめ、大人は童心に返れる」(富本一幸さん)。川沿いの「ぼのハウス」は5人前後の利用を想定。ハウス下のデッキは炊事用に火が使える。

(1)長野自動車道・安曇野ICから45分(2)あり(3)http://morikura.com/

3位 森の空中基地くすくす 450ポイント
大木土台に国内最大級 (静岡県熱海市)

樹齢300年超のクスノキを土台に、ツリーハウスクリエイターの第一人者、小林崇氏が手掛けた国内最大級のツリーハウス。「星野リゾート リゾナーレ熱海」内に2014年開業した宿泊者専用施設だが、ホストツリー(支柱として活用する樹木)の樹齢、大きさ、ハウスの高さ、規模、全てがワールドクラス。周辺の森には地上約9メートル、全長84.7メートルの樹上アスレチック「森の空中散歩」が広がる。「アスレチックを楽しみながらのアプローチがワクワク感をさらに盛り上げる」(牛島さん)

ハウス自体には宿泊できないが、宿泊客のオプションとして、ティータイムの貸し切りなどもできる。森を使った季節のイベントも多く、ハロウィーンなどの舞台装置としても一役買っている。

(1)JR熱海駅から送迎バス20分(2)なし(ホテル宿泊客のみ利用可)(3)https://risonare.com/atami/

4位 サンタヒルズ 360ポイント
宿泊施設の機能も充実 (栃木県那珂川町)
「エミル」

敷地の7割が自然の雑木林というオートキャンプ場に入ると突如現れるのが「エミル」。森のシンボルになっているデザイン性に加え、キッチン・トイレ・暖炉など宿泊施設の機能も備える。テーマは“サンタクロースのいる森”で「敷地を歩くだけで楽しい気分になる。また来たいと思わせる魅力がある」(浜松さん)。

エミルの他、6棟合計で48人が使える「リッカ」、シンプルで値ごろな「トントゥ」もある。それぞれに屋根付きテラスがあり、雨天でも安心してバーベキューを楽しめる。シャワー付きの棟もあり「幅広い層に対応できる」(五月女真弓さん)、「宿泊施設としてのコテージの機能もしっかりしている」(牛島さん)など実用性も評価された。

(1)東北自動車道・矢板ICから30分(2)あり(3)https://santahills.co.jp/

5位 田島 320ポイント
無人島でターザン気分 (長崎県西海市)

無人島のツリーハウスというだけで「ターザン気分を味わえる」(渡辺英夫さん)。約30年前まで有人だったが、今は電気も水道もない。島にハウスは3つ。最大のものは地上8メートルのセンダンの木の上で、森を疾走するジップラインでしかたどり着けず、冒険心をかき立てられる。とんがり屋根の「魔女の家」は隠し扉、からくり扉などの仕掛けで遊び心があふれる。

島全体がアウトドアの舞台で「環境抜群で海も森も同時に楽しめる。アプローチだけでもワクワク」(竹内さん)。ビーチの沖合10メートル程の海上には「シーハウス」も設置。「自然が遊びの工夫を覚醒させる」(富本さん)

(1)長崎空港から船で30分(2)なし(島の利用者は利用可能)(3)http://www.tashima-nagasaki.com/

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