2018/8/10

もう1冊は、佐宗邦威『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』(クロスメディア・パブリッシング)。ソフトカバーの小ぶりな単行本だ。最近ビジネス手法として注目が高まっているデザイン思考をわかりやすく体系的に説明した本で、2015年刊と刊行から3年がたつが、今年1月に8刷が出ており、この分野の定番書のひとつになりつつある。「やってみようという気持ちが刺激される本。ビジュアルシンキングがさくさくはかどるツール選びやスケッチのやり方などが載っており、今すぐにでも実践したくなる」とは、岡崎さんの推薦の弁だ。

ポーター『競争戦略論』が新版に

紀伊国屋書店大手町ビル店の西山崇之さんのおすすめは『[新版]競争戦略論』と『ロジカル・シンキング』

最後に紀伊国屋書店大手町ビル店の西山崇之さんのおすすめは、定番・王道の2冊。「じっくり時間が取れる長い休みには、本格的な本に挑戦してみては」と話す。ひとつは戦略論の古典ともいえるマイケル・E・ポーター『[新版]競争戦略論』(I・II、竹内弘高監訳、ダイヤモンド社)。古典ながら[新版]となっているところがポイントで、旧版の一部を割愛し、ポーター教授の新しい論文をIに5本、IIに3本収録してこの7月に刊行されたばかりの新刊だ。このため一度読んだ人も[新版]で改めて読んでみるのもおすすめだ。

もうひとつはロジカルシンキングの定番として何度も版を重ねている照屋華子・岡田恵子『ロジカル・シンキング』(東洋経済新報社)。著者の2人はコンサルティングファームのマッキンゼーでコミュニケーション・スペシャリストを務めた経験を持つ。2001年刊と刊行からはかなり時間がたっているが、いまだに版を重ねており、内容は古びていない。「同じ照屋氏による『ロジカル・シンキング練習帳』という本が6月に新刊として出たので、これと合わせてビジネススキルの基本を磨くのもおすすめ」と西山さんは言う。

ビジネスパーソン向けの教養書からビジネススキル本まで、多彩な本が出そろった。読み逃していた本や気になる本があったら、手にとってみてほしい。

(水柿武志)